【横浜】ユー・エス・エス(愛知県東海市新宝町507ノ20)は、横浜市鶴見区にある中古車オークション会場「USS横浜会場」を建て替えるため、12月下旬の着工に向け施工者を選定する。設計は後藤設計事務所(名古屋市昭和区)が担当。12月下旬〜2025年12月下旬に新築工事、26年2〜5月に解体工事を行う。投資額は80億円。
建て替え後の規模は鉄骨造6階建て延べ2万6898平方b。1〜2階にオークション会場、3〜6階に立体駐車場を配置する。
解体する現会場の規模は鉄骨造2階建て延べ9662平方b。オーネスト(名古屋市中区)の設計・施工で04年に完成した。既存の立体駐車場は解体せずに継続して活用する考え。
建設地は横浜市鶴見区大黒町43ノ7の敷地4万6086平方b。
同社は全国で19カ所のオークション会場を運営する。23年の出品数は約315万台。業界内のシェアは39・6%となっている。中長期的にはシェアを50%以上に拡大する目標を掲げ、各会場で出品数増加に向けた施策を展開している。
横浜会場は23年に24万0814台を出品。22年に比べ25・4%の増加となった。同社の会場の中でも増加率が高く、システムの老朽化も進んでいることから建て替えを決定した。オークション会場の上層に立体駐車場を増設することで、出品車両の収容数を増やす狙いだ。
横浜会場の建て替え以降にもシェア拡大に向けた投資を継続する。早ければ25年度にHAA神戸会場(神戸市中央区)、26年度に東京会場(千葉県野田市)の建て替えに着手。立体駐車場の増設やオークション処理能力の増強を図る。
提供:建通新聞社