神奈川県は、2024年度9月補正予算案で、国際園芸博覧会に出展するための設計・工事費として、16億0200万円の継続費を設定する。期間は24〜26年度。本年度は400万円を計上し、設計の準備段階として現地調査を委託する予定だ。台風10号の災害復旧については、被災状況の把握を進めており、9月補正予算案には関連費用を盛り込んでいない。
県はGREEN×EXPO2027への出展に向けて、庭園・展示施設の設計や工事を実施するとともに、屋外演出や屋内展示の企画・制作を行う。「いのち輝くVibrant INOCHI=vをテーマに、約5000平方bの敷地を出展ブースとして確保することで調整している。詳細なスケジュールは決まっていないが、本年度に現地調査を実施し、25年度に設計、26年度から工事に着手する方針だ。
黒岩祐治知事は、9月5日の定例記者会見で台風10号の被害からの復旧について「県として早急に対応すべきものについては既決予算で対応する」と説明。現在は全体の被災状況を把握している最中であり、「今後国の動向も注視しながら、補正予算措置も含めて対応を検討する」とした。
補正予算案では、平恤ロ健福祉事務所秦野センター新築工事について、工期の延長と工事費の増額に対応するために継続費を変更する。変更後の継続費は13億6900万円。工期は23〜26年度で2年延長し、工事費は1億5300万円増額した。
大和綾瀬地域児童相談所移転工事費も継続費を変更し、工期の延長に対応する。工事費に変更はない。
今回の補正では、一般会計に1億6400万円、特別会計に2億円を追加。合計が一般会計で2兆1169億0200万円、特別会計が2兆2471億3700万円となった。予算が承認されれば、一般会計・特別会計・企業会計の累計額は4兆5243億6100万円に上る。
提供:建通新聞社