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建通新聞社四国
2024/09/10

【香川】県事業評価委 県の港湾施設改良など 県・市の事業継続妥当=v

 香川県公共事業評価委員会は9月3日、2024年度3回目の会合を開き、香川県が行う港湾施設の改良、補修など、県と市町の事業7件を審議し、事業者が示す「継続」「26年度から第2期工事に着手」などの方針を、おおむね妥当とした。
 香川県の「安全安心で活力のある香川の港づくり(防災・安全)」は、高松港や宮浦港、直島港など、県内の複数の港湾で桟橋や物揚げ場、防波堤、岸壁の改良など22施設の工事を行う計画で、12施設で対策を実施した。高松港玉藻地区中央埠頭岸壁(水深5・0b)の改良や生島地区防波堤の改良など完了していない10施設は、25年度から5年間の次期計画に含めるか、県単独事業で行う。
 県の「活力のある香川の港づくり」は、高松港玉藻地区での芝生広場、多目的広場、遊歩道などや朝日地区での休息・修景緑地、香西地区でレクリエーション・修景緑地の整備を行う事業で、このうち朝日地区と香西地区は完了済み。
 玉藻公園近くでのキャッスルプロムナードの多目的広場と芝生広場、陸側の遊歩道合計8800平方bを24年度に完成させ、海側の遊歩道1200平方bの建設工事に順調なら25年度に着手する。
 高松市の「文化と芸術が織りなす活力あるみなとづくり計画」は、男木港と女木港、大島港、庵治漁港の4カ所を対象に、港湾改修や防舷材改良、浮桟橋改修について25年度をめどに実施する。
 大島港へのフェリー接岸が可能になるように、物揚げ場の改良を24〜25年度に実施する。延長は10b。工事は今後発注する。
 女木港では、大型化したフェリーに対応するため、24年度に受衝板付き防舷材の改良と新設を1基ずつ、男木港でも防舷材1基の新設を25年度に行う。防舷材の大きさは女木港、男木港とも幅1・5b、高さ4・6b。
 東かがわ市の漁港の海岸対策は、引田漁港で足谷川を境に東西に分けて実施する計画で、まず西側部分で23年度までに防潮堤の嵩上げや更新、胸壁や陸閘の新設を行ってきた。
 東側部分では防潮堤の天端高の嵩上げと新設、陸閘新設をする。整備延長などは今後詰める。26年度から第2期工事に着手するよう、25年度までに設計を行う。事業は25〜29年度を予定。2期の事業費は上限2億5000万円を見積もっている。

提供:建通新聞社