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北陸工業新聞社
2024/09/10

【富山】日ごろの成果を一堂に/高岡工芸建築科同窓会作品展/青井美術館で21日まで

 高岡工芸高等学校建築科同窓会(会長・大野博和大野建築設計事務所所長)が主催の「第11回工芸建築科同窓会作品展」が、8日から高岡市中川の青井記念館美術館で始まった。開催は21日まで。時間が10時から16時。入館無料だが、毎週月曜日は休館。
 同校建築科は、1954(昭和29)年に第1回目の卒業生を輩出して以来、70年以上の歴史を刻み、多くの卒業生が建築界を中心に全国で活躍中。
 作品展は、建築技術の後継者不足や建築を目指す若い人が減っている現状の改善に貢献できればとの思いからスタート。同窓会会員の連携・親睦を深め、建築技術者育成の大切さ、建築の魅力などを広く知ってもらおうと、同窓生の日ごろの成果を一堂に展示している。昨年、作品展が10周年(10回目)を迎えたの機に記念誌も発刊された。
 初日のオープニングセレモニーでは、大野会長があいさつし、昨年開催した10周年記念事業への協力に感謝を述べた上で、「これから新たな10年が始まる。今回は初日から盛り上げようと、会員の川合さんによるお茶会を開く。災害時の段ボールを使った、とてもユニークなもの。また、会員の唐島さんと富山県板金工業組合青年部の有志による、銅板で折鶴体験も実施する」と話した。
 さらに、「不幸にも1月1日に能登半島地震が発生し、尊い命が多く失われたが、これを教訓に、富山県の建築三団体の協力を得て「震災と防災」のコーナーを設けた。富山県防災センターからお借りした防災DVDも随時放映する。招待作品として、今回も富山大学の上原先生に出展いただいた。作品展を通して、会員の親睦をより深め、工芸建築科同窓会として、少しでも社会に貢献できたら」と語った。
 来賓からは、同校の角井勇人学校長が祝辞を述べた。続いて、同校吹奏楽部の全員(総勢33人)が参加して演奏を披露、開会に花を添えた。
 作品展の会場には、卒業生が設計や施工を手掛けた公共施設、店舗、個人住宅などの建築作品パネルや建築模型のほか、今春卒業した学生の卒業課題、在校生が参加したコンペの入選・入賞作品が紹介されている。

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