川口市は西川口駅前分室を改修するため、9月補正予算案で工事費3億5949万1000円を編成する。隣接する別の施設に入居している西川口駅前連絡室・パスポートセンター機能を移転することに伴い、施設全体を改修する計画だ。予算が可決され次第速やかに工事を発注し、2025年の夏ごろをめどに施工を終える工程を見込む。
西川口駅前分室は3階建ての施設で、現在は2階部分に交通安全対策課や総合文化センター執務室などの機能を一時移転している状態だ。
隣接する民間の施設には、西川口駅前分室とパスポートセンターが入居している。これらの機能を駅前分室へ移転・集約するため、9月補正予算案で改修工事費を編成した流れ。
現時点では、主に▽内装▽外壁▽屋上防水▽設備(空調、受水槽など)――といった施設全体で老朽化が生じている場所を改修する計画。工事は建築、電気、衛生、その他設備関係など複数の工種に分離して発注する可能性が高い。
こうした改修を行うことで、今後は3階部分に西川口駅前連絡室・パスポートセンターを移転する予定だ。1階部分には商業施設を入居する方向を見込んでおり、今後に事業者を選定していくものとみられる。
工事費は全額を繰越明許費に設定している。来年度の夏をめどに各工事を終える見通しだ。
実施設計は、サトウ設計(川口市、電話048−295−9816)が手掛けている。
提供:埼玉建設新聞