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日刊建設タイムズ社
2024/09/10

【千葉】3小統合を早急に/28年度完了へ方針等議論/白子町 総合教育会議

 白子町は9日、総合教育会議を町役場2階第3会議室で開催した。2028年4月の関小学校、南白亀小学校、白潟小学校の統合に向けた小学校適正配置等基本方針と小学校統合基本計画の素案を案とすることについて議論し、賛成多数で可決された。今後は、11月に4回程度にわたって行う住民説明会とパブリックコメントを経て、25年2月までの計画策定を目指す。早ければ、25年度当初予算に小学校建設事業基本設計業務委託料を計上する予定だ。開会に先立ち、あいさつに立った石井和芳町長は「子どもたちのより良い教育環境の充実を最優先とし、統合・再編を早急に行うべき」との考えを示した。
 御園正二教育長は、既存小学校の課題について「少子化に伴う児童の減少により、複式学級の発生が危惧されている」と説明し、「今後の住民説明会やパブリックコメントを経て、住民との合意形成を図るとともに、議会承認を目指す」と話した。
 25〜27年度を期間とする基本計画の素案では、関小学校、南白亀小学校、白潟小学校の28年4月の統合に向け、垂直避難を考慮した屋上を有する3階建ての頑丈な校舎を新築。建設地は中里860にある白子中学校敷地内(敷地面積3万6449u)とし、中学校南校舎と体育館の間に整備する。学校機能などの詳細は、保護者などで構成する小学校統合準備委員会を25年度にも立ち上げ、議論する。
 3校の統合は、小学校適正配置等検討委員会がまとめた「具体的な小学校配置案」に基づいて計画。1月10日には、検討委員会から「町立小学校の適正配置に関する具体的な方策について」の最終答申を受けた。
 これを受け、4月8日の第1回臨時議会に小学校建設事業基本設計業務委託料1億2000万円を盛り込んだ第1回一般会計補正予算案を上程したが、具体的な施設配置や施設規模などが未確定であるとして疑義が示され、否決となった。施設規模などを示す基本方針および基本計画を策定する必要が生じたことから、建設時期を1年程度先送りする見込みとなった。
 関小学校は、関3889―1に所在。敷地面積は1万5887u。校舎は▽教室棟A棟=RC造2階、延べ床面積1326・38u、1968年度建築▽屋内運動場=S造平屋、床面積633・62u、71年度建築▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1069・05u、79年度建築▽教室棟B棟=RC造2階、延べ床面積325・64u、82年度建築。
 南白亀小学校は、牛込12にある。敷地面積は1万3675u。校舎は▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1441・9u、67年度建築▽屋内運動場=S造平屋、床面積613u、70年度建築▽特別教室棟=RC造3階、延べ床面積970・24u、77年度建築▽プール付属棟=RC造平屋、床面積89・25u、79年度建築。
 白潟小学校は、八斗470に位置している。敷地面積は1万5560u。校舎は▽管理教室棟=RC造2階、延べ床面積1439・9u、66年度建築▽教室棟=RC造2階、延べ床面積494・99u、72年度建築▽屋内運動場=RC造平屋、床面積895u、76年度建築▽特別教室棟=RC造2階、延べ床面積808・48u、79年度建築。times