日本工業経済新聞社(群馬)
2024/09/09
【群馬】24年度内に検討委員会を立ち上げへ
吾妻環境施設組合は、吾妻郡6町村のごみ処理施設を統合した一般廃棄物処理施設の建設に向けて、本年度内に検討委員会を立ち上げる意向を示した。また、施設の建設工事の発注については設計・施工を一括としたデザインビルド方式の導入を検討しており、年度末に策定する施設整備基本計画へ方針を盛り込む。新施設は2030年度の完成を目指している。
吾妻地域では現在、吾妻東部衛生センター(中之条町)、西吾妻環境衛生センター(長野原町)、草津町クリーンセンターの3つの一般廃棄物処理場が稼働している。いずれの施設も老朽化しているため、3施設を統合した新たな処理場の建設が計画された。
検討委員会は、各町村の担当課や地域住民および民間事業者、有識者から構成される。委員会では整備に向けて専門家からの意見を集め、地域との合意形成や発注書の仕様、建設事業者の選定などについて議論を進めていく。
また、施設の建設については、設計・施工を一括としたプロポーザルでの公募やPPP/PFI方式の活用を検討しており、基本計画において整備方針を示すとしている。
新施設は、東吾妻町大柏木地内で県道川原畑大戸線の大柏木川原湯トンネル西側に位置する八ッ場ダム整備事業で使用した、骨材プラントヤードおよび工事用道路跡地への建設を予定している。跡地は約18万8110uの規模。このうち7万2838uはごみ処理施設敷地とし組合へ配分。残りの11万5272uを東吾妻町の道路用地へ充てる。6月には土地の取得契約を締結しており現在、各種調査などを進めている。
なお、生活影響調査業務および基本計画の策定支援業務を環境技術センター(長野県松本市)、測量および地質調査業務は技研コンサル(前橋市)、PFI導入可能性調査業務を群馬県建設技術センター(前橋市)が担当している。