横浜市は中央卸売市場食肉市場の小動物解体ライン改修工事について、工期の延長と工事費の増額を見込んでいる。これに伴い、2024年度9月補正予算案で債務負担行為の期間と限度額を変更。当初予算では債務負担行為の限度額を12億円(25年度)としていたところ、28億円(25〜26年度)に引き上げる。9月10日開会の第3回市会定例会に付議する。予算成立後に施工者選定の入札手続きを進め、24年度中に工事を始めたい考えだ。
食肉市場の所在地は鶴見区大黒町3ノ53。鉄筋コンクリート一部鉄骨鉄筋コンクリート造4階建ての建物のうち、改修の対象は面積約1400平方b。設備の老朽化対策と品質・衛生管理・作業の安全性向上、省エネ化を図る。
24年度当初予算で経済局が中央と畜場費会計に7億円を計上するとともに、25年度を期限とする債務負担行為の限度額12億円を設定していた。
今回の補正予算案では、中央と畜場費会計を6億9000万円減額した一方、債務負担行為の限度額を16億円増額して28億円と見積もった。工事工程と仕様の一部見直しが発生したため、25年度内の完了を予定していた工期を延伸。債務負担行為で26年度までの支出を担保する。
=工事契約3件で債務負担追加=
補正予算案ではこの他、工事請負契約に関連して一般会計で「二俣川小学校建替工事」と「万騎が原小学校体育館建替工事」「給食室改修工事」の3件で債務負担行為を追加設定する。
二俣川小では地中障害物への対策と物価高騰の影響でインフレスライドを適用したことにより、すでに設定している限度額35億円(24〜25年度)に加え、新たに3億7000万円(25年度)の債務負担行為を設定する。
万騎が原小は地中障害物対策と杭の追加工事が発生したことにより工期を延長。新たに4億7000万円(25年度)の債務負担行為を設定することにした。
給食室については、工程を見直した影響で25年度の債務負担行為の限度額を4億5000万円から6億2000万円に引き上げる。
また、一般会計で国庫補助事業の認証が当初予算に比べ増額になったことに伴い、市道五貫目第33号線(八王子街道)整備に2億8500万円、汽車道・運河パーク遊歩道改良に2800万円の事業費を追加計上する。
提供:建通新聞社