富山県議会9月定例会は6日開会し、新田八朗知事が提案理由説明を行った。
現下の重要課題である震災対応について、「数次にわたる補正予算を編成するなどスピード感を持って対応。公共インフラは、大きく崩壊した道路の通行が再開するなど、着実に復旧が進んでいる」とし、早期の復旧・復興に向け全力で取り組む考えを示した。県防災会議地震対策部会での議論を踏まえ、「県内や隣県の主要活断層・海域活断層をはじめ、南海トラフ地震を対象とし、二次的被害を含めた地震被害想定・津波シミュレーション調査に着手する」と表明した。
高岡テクノドーム別館整備では、本館・別館の一体的な整備に関する調査報告書の公表を受け、「今後、県議会での議論も踏まえながら、整備方針を検討していく」と説明。県武道館は、「基本設計に取り組んでおり、今後は実施設計などに着手し、2027年度中の開館を目指して整備を進める」と述べた。
人口減少については、県人口未来構想本部において子育て支援・少子化対策、産業振興などを協議。「県成長戦略会議では、関係人口・交流人口の拡大を重点に据えて議論を進めており、9月末に提言が取りまとめられる」とし、人口減少社会への適応に向けた対策を検討していくとした。