京都市下京区の元堀川警察署跡地について、国及び京都府が活用を進める。
近畿地方整備局は、元堀川署跡地の国有地部分に下京税務署を移転新築する。
「下京税務署建築工事」計画によると、下京区猪熊通五条上る柿本町690の敷地1363・53uの国有地にW造・S造・RC造6階建、延5320・56u(建築面積1043・49u)の庁舎を建設する。建築物の高さは27・90m。
着工は令和8年10月1日、完成は10年6月30日を予定。
下京税務署(現在地は京都市下京区間之町五条下ル大津町8)の計画を巡っては、「令和7年度各省各庁営繕計画書に関する意見書」(個別意見)において内容が盛り込まれた。同意見書は、毎年度の概算要求に先立ち、国土交通大臣が各省各庁の長より送付された営繕計画書に関して、技術的な見地から意見を述べ、各省各庁の長及び財務大臣へ送付しているもの。
令和6年9月公表の個別意見で下京税務署の計画は緊急度「特A」(特に緊急を要する)と判定。規模は庁舎がRC造+W造7階建、5523u、自転車置場がW造平屋建、50u。全体計画額は27億5734万4000円。計画工期は令和8〜10年度。
近畿地整は、下京税務署新築設計業務について、公募型プロポーザル方式により、梓設計関西支社(大阪市北区)を選定。令和5年10月に同社と1億7160万円(税抜1億5600万円)で契約した。履行期間は6年12月20日。
また近畿地整京都営繕事務所の発注で、下京税務署敷地調査業務を令和5年9月に開札。キンキ地質センター(京都市伏見区)が落札し進めた。
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京都府は、元堀川署跡地の府有地部分について、50年間の定期借地権を設定し、交番整備の要件を付し活用する事業者を公募する。
一般競争入札による貸付けを行う。入札日時は10月22日午前10時30分。
対象の土地は下京区猪熊通五条上る柿本町568・569合併、下京区堀川通松原下る橋橘町2の敷地2236・20uの府有地。土地の形状は東西に細長い不整形地。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率700%)で、31m第一種高度地区。
貸付期間は令和7年4月1日から令和57年3月31日までの50年間。
予定価格(50年間総額)は27億8000万円(5560万円/年×50年)。
主な事業要件は、令和9年3月31日までに次に掲げるいずれかの事業を実施する。@交番建物の賃貸事業(交番以外の建物と合築する場合)当該物件の東側に位置する場所(堀川通に接道)に「交番設計標準(合築)」の通り建物を整備するとともに、竣工した当該建物の一部(交番部分)を府へ賃貸すること。なお覚書に基づき京都府警察本部と協議の上、定期建物賃貸借契約を締結するA交番建物の整備・譲渡事業(交番建物を単独で整備する場合)当該物件のうち東側に位置する場所(堀川通に接道)に交番建物の敷地とする部分を府との協議により確定の上、当該物件を交番敷地とそれ以外に分筆し、府へ引き渡すこと。なお覚書に基づき京都府警察本部と協議の上、工事請負契約を締結する。
上記交番建物を整備した上で生じる余剰床は、収益施設等として活用することができる。ただし複数の者に所有権を移転する施設(定期借地権付分譲マンション等)の整備は認められない。