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北陸工業新聞社
2024/09/06

【福井】女性活躍後押す企画多彩に/フクイ建設技術フェア2024県産業会館

 フクイ建設技術フェア2024の目玉企画の一つ。女性活躍に向けた、ドボジョによる講演会が4日行われた。県産業会館で。
 講師は、建設産業女性定着支援ネットワーク幹事長(鹿島建設)の須田久美子氏。研究開発から、首都高の五反田出入口工事に携わるなど、現場第一線の経験談を披露した。
 上司に恵まれ、難局にも柔軟な発想で乗り越えた。時には即断即決の現場力を発揮し、提案通りの構造物ができる醍醐味や、遣り甲斐を伝えた。
 土木系のメンター制度も紹介。自分と異なる職場の若手社員(メンティ)の成長に向け、先輩社員(メンター)が寄り添い、支援する。職場や部署の垣根を超えた接触を通じ、メンターとメンティの双方が、学び合い、成長し合う関係性を構築するという仕組み。
 また、女性の不安に応え、出産と育児の期間は、確かにマイナスのイメージだったが、振り返って「仕事以外の人脈形成につながり、人間性を確立する上では、とても重要で貴重な時期」と積極的に評価し、確信もする。
 最近の若手の傾向としては(まじめ過ぎなのか)完璧でないと「できない」と自己評価する傾向が強いと言う。上司の役割としては、だれしも「できる」途上にあり、チームワークを発揮し、乗り切る考え方を求めた。
 大局的には、すべての人が働きやすい土木現場を実現する。新しい現場管理システムに向けたい考え。
 100年後(2100年)には、人気職業ランクでベスト1位を目指すと、明確にビジョンを示した。
 建設業における新しい職域「建設ディレクター」(専門職)も紹介された。現場とオフィスをつなぎ、書類作成業務などを通じて、技術者の負担軽減を図る。職場に活性化と、好循環が生まれると提案している。

学生による技術研究発表会

 一方、学生による技術研究発表会では■地震時の管路内における水圧変動の発生要因に関する振動実験■降水量と気温データを用いた積雪深分布の推定による雪害対応策■画像撮影による時系列微小変位測定技術、新幹線橋梁への適用■ドローンを用いたCO2観測および観測データの応用も紹介した。
 福井県優良工事等事業者の優秀賞受賞者による「優良工事プレゼントーク」も、昨年に引き続き行われ、堂々と発表した。北陸設備工業・梅井設備工業JV、建昇、福井鐵工、松田(幸)組の4社。

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