神奈川県企業庁は、大口径老朽管のリフレッシュ事業として相模原市にある中津送水管を更新する。基本設計を日本インシーク(大阪市中央区)に委託し、2025年3月14日までに成果を得る。新設する管路の敷設ルートを検討し、今後のスケジュールを含む計画を策定する。敷設する管の口径が1100_と大きいため、シールド工法など実現可能な工法を検討する。
中津送水管は、谷ケ原浄水場から一次配水池である中津配水池へ送水している管路で、愛川支管にも接続している。既存管のうち、5・8`の区間を更新する。既存管は口径1100_で、管種は鋳鉄管が3`と鋼管が2・8`。どちらも1965年度に敷設した。
更新に伴い、現行の敷設ルートから変更して管路を新設する予定。想定延長は4・5`で、基本的に耐震継手付きのダクタイル鋳鉄管を採用する考えだ。
敷設する管の口径が1100_と大きく、開削工法による施工は難しいと見込んでいるため、シールド工法など実現可能な工法を検討する。また、配水池へ送水している管である性質上、極力配水を止めずに施工する必要があることから、不断水工法の採用も検討する。
現時点では詳細なスケジュールは未定。想定する敷設ルートによる工事が可能かを委託で調査し、結果次第で今後地質調査などを委託して事業を進める方針だ。
施工箇所は、相模原市緑区大島〜中央区田名地内。
提供:建通新聞社