八潮市は北部拠点まちづくり推進地区の開発基本方針をまとめ、本年度内をめどにパートナー企業との協定を締結する。周辺環境への配慮を念頭に置き、流通業務施設やモノづくり施設、商業施設などの誘導を図る。事業者はプロポーザル方式で選定する。参加申し込みを13日〜27日まで受け付けた後、2025年1月ごろ優先交渉権者を決定する見通しだ。
北部拠点まちづくり推進地区は八條地内などの約44haが対象。同地区内では外環八潮パーキングエリアおよび同スマートインターチェンジ、道の駅整備などの事業が動いており、さらに産業拠点を形成するためのパートナー企業を募る流れ。
地区開発基本方針によれば、地区の「産業誘導ゾーン」のうち、主な用途が田畑かつ市や関係機関の事業計画地となる見込みがないエリアを中心に開発する意向だ。ただし、パートナー企業からの事業提案に当たっては「公共公益施設の在り方に関するアイデアの提案を妨げない」とした。
事業提案の前提条件としては、流通業務に関連する施設や工業・研究といったモノづくり施設に加えて、食料品や日用品などを取り扱う商業施設の立地を計画していることを求める。開発基本方針などを踏まえながら、地域貢献策に関する提案も受け付ける。
契約締結後は25年度を整備計画の調整・策定、土地所有者や地元住民への説明会開催期間に充てる。合意形成を図った上で26年度以降から整備を進める見通しだ。
提供:埼玉建設新聞