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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/09/04

【群馬】甘楽町森平町長インタビュー

7月23日に9代目の甘楽町長に就任した森平仁志氏。町の課題として人口減少を挙げ、子育て支援の充実を図るため、児童館の整備に取り組んでいく考えを示すほか、甘楽スマートインターチェンジ周辺の土地利用のさらなる推進していきたいと意気込む。秋畑小学校校舎・幼稚園舎解体整備事業については2〜3年後を目途に解体工事に着手し、解体後は防災公園または防災広場として活用していく方針を明らかにした。
−就任しての意気込み
森平 前町長が5期20年という期間、重責を担われ町を非常に良い方向へ導いていただいた。その流れを止めないよう、各種施策に取り組んでいく。
当町においても人口が減ってきている状況にあるが、町民の皆さんが甘楽町に住んで良かった、甘楽町に住んで幸せと感じてもらえるような町にしていくため、町民の皆さんが住みやすさを実感できるような各種施策を展開していきたい。
−公共事業に関する考え方について
森平 町民の皆さんのためになったり、町の価値を上げる公共事業はやっていかなければならない。事業実施に当たって町内業者さんはもちろんだが、町内に住んでいる方も近隣市町の業者さんに勤めているので近隣市町の業者さんにもお願いしていきたい。

−町の抱える課題について
森平 人口減少が課題。少子高齢化という言葉で表現されるが、働き手の数が相対的に減っている。農業であれば耕作放棄地が増えたり、町内企業であれば後継者がいないなど、事業承継の部分が課題となっている。町内企業を守ることが最も重要なことで、町内企業が事業を継続していけるよう支援していかなければならない。
町内の建設業者さんにおいても人手不足の問題が顕在化しており、事業を継続していってもらえるよう施策を講じなければならないと思っている。

−今後取り組んでいきたい事業は
森平 人口減少対策として子育て支援が重要。共働きの家庭では、子どもだけで家にいるケースが多い。そのため、学童保育施設の整備や児童館の整備が必要と考えている。町内には児童館がないため、小学生の居場所づくりという観点で児童館はこれから必要な施設の1つ。児童館単体で整備するか、児童館機能を持った複合施設を整備するか、今後検討していきたい。
また、昨年完成した甘楽スマートインターチェンジは予想以上に多くの方に利用していただいており、さらなる利便性向上を図るため、スマートインターチェンジに接続する道路整備を引き続き進めていきたい。

−甘楽スマートインターチェンジを活かした土地利用について
森平 スマートインターチェンジ北側にはすでに柴田合成さんやヌカベさんの工場が立地しているが、その近隣には用地があるため、地元の方のご理解をいただきながら、産業用地として整備していきたい。町外の企業さんが進出してくれるのはうれしいが、町内企業さんが事業拡大等で活用していただけるのであればありがたい。
スマートインターチェンジ付近には丘陵地帯があるため、町外から来た人も立ち寄れるような農村公園を整備できればと思っている。当町では昨年、有機農業を推進し、生産・加工・消費を地域ぐるみで取り組んでいくオーガニックビレッジ宣言を行うとともにオリーブ栽培に取り組んでいる。そのようなものも農村公園に取り込んでいければと思う。

−秋畑小校舎・幼稚園舎解体事業について
森平 秋畑小、幼稚園があるところは、秋畑地域の中では最も広い土地。地域の皆さんからご意見を頂戴しながら進めていきたい。地域の皆さんが災害時において一堂に避難できる場所がないため、建物解体後は防災公園、または防災広場として利用していければと考えている。建物の解体は財政状況次第だが、2〜3年後を目途に着手したい。

−趣味や休日の過ごし方は
森平 気分転換に行く月1回のゴルフが楽しみ。甘楽富岡地域のゴルフ場でプレーしており、90〜100台でラウンドしている。また、夕食後には自宅周辺を歩いており、1日を振り返る良い機会になっている。

−地元建設産業にコメントを
森平 町が立てた計画を形にしてくれるのは業者さんでとてもありがたく思っている。また、災害発生時には建設業者さんの協力が必要不可欠となるため、町内に建設業者さんがいらっしゃるのはとても心強い。