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建設新聞社
2024/09/04

【東北・山形】庄内広域水道統合準備協が基本計画案を公表

 山形県の庄内広域水道事業統合準備協議会(会長=皆川治山形県鶴岡市長)は、「庄内地区水道事業統合基本計画」の案をまとめ各自治体のホームページを通じて公表した。今月24日までの期間で意見公募を行っている。
 庄内広域水道用水供給事業(計画給水人口=約32万人)は、最上川を挟んだ南北を給水域とする朝日浄水場(鶴岡市)と平田浄水場、小牧浄水場(いずれも酒田市)を供給拠点としており、鶴岡市上下水道部(三川町含む)、酒田市上下水道部、庄内町企業課が受水となっている。人口減少で稼働率が低下し、老朽管や未耐震化管・施設についての更新も課題となっていることから、2市1町での広域水道企業団の設立準備を進めている。
 同計画案では、本部を庄内町企業課庁舎とするほか鶴岡・酒田の各事務所を各市上下水道部庁舎に設置。企業団の設立は2025年10月とし、26年4月の事業開始を基本事項とした。
 企業団内の建設関係の案件は、企業団本部が庄内町管内に係る設計・施工・監理を、鶴岡・酒田各事務所がそれぞれの管内に係る設計・施工・監理を担当する。さらに業務運営では、入札・契約制度は事業開始時に統一して業務は本部で行うと設定。設計積算業務、工事検査業務についても統一基準を設けるとした。緊急時応援協定など市町個々に他団体と結んだ協定などは企業団に引き継ぐ形となる。
 施設整備に関する主な見通しは、▽山添配水池との接続や庄内町〜酒田市連絡管など南北連絡管・緊急時連絡管の整備(概算事業費107億0500万円)▽運転監視設備を南北で統合(同15億7100万円)▽耐震化・老朽化対策の施設・管路更新整備(同220億2800万円)▽統合元の能力を活用した施設・管路更新整備(同106億4200万円)▽小牧浄水場廃止に伴うバイパス管整備および黒森増圧ポンプ場改造(12億0500万円)―とする内容だ。

 提供:建設新聞社