2025年大阪・関西万博に「電力館 可能性のタマゴたち」を出展する電気事業連合会は9月2日、パビリオン建設工事の進捗状況を公開した。テーマは「エネルギーの可能性で未来を切り開き、いのち輝く社会の実現へ」。進捗率は8月末時点で83%。建物の完成は25年1月を予定。2月末までに展示工事を行う。
パビリオンの規模は鉄骨一部骨組膜構造2階建て延べ2854平方b。基本設計を電通・電通ライブ・日建設計、実施設計と施工を大和ハウス工業が担当している。
外観をボロノイ構造のタマゴ型にするとともに、膜の色を天候や時間帯によって多様に見え方が変わるシルバーにすることで、自然や周囲の環境との調和を目指すとしている。また、屋外ステージを併設し、万博会場全体で行うイベントとの連動や企業・大学とのイベントを開催する予定だ。
また、9月3日には、万博会場内での体験概要を発表。パビリオンの内部は、体験を紹介する「プレショー」、無線給電など約30のエネルギーの展示などを行う「メインショー」、メインショーの体験を振り返る「ポストショー」の3部構成となり、来館者はさまざまな色に光るタマゴ型デバイスを持って館内を巡り、探索することができる。
主催者を代表して電気事業連合会の佐々木敏春副会長は「万博という舞台で、社会の発展と人々の豊かな生活に貢献しながら挑戦する電力業界の姿を示すことは非常に意義深い」との認識を示し、「(パビリオンでは)エネルギーの可能性を通じて新たな発見や驚きを体験してもらえると考えている。期待してほしい」と述べた。
この他、パビリオンの外観であるボロノイ構造を採用したスタッフユニフォームを公表した。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社