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建設経済新聞社
2024/09/03

【京都】ICT活用工事対象工種拡大 コンクリート堰堤工など追加

 京都府建設交通部は、ICT活用工事の対象工種を拡大。構造物工(橋梁上部)、コンクリート堰堤工を追加する。
 ICT活用工事の推進に関する試行方針案をまとめ、令和6年9月1日以降適用することとした。
 ICT活用工事を推進する工種は、国土交通省が実施要領を定めている土工、作業土工(床掘)、土工(1000m3未満)、小規模土工、法面工、付帯構造物設置工、擁壁工、地盤改良工、構造物工(基礎工)、河川浚渫、舗装工、舗装工(修繕工)、構造物工(橋梁上部)、構造物工(橋脚・橋台)及びコンクリート堰堤工とする。
 ICT活用工事とは、原則、以下に示す全ての施工プロセス(@〜D)においてICTを全面的に活用する工事とする(施工プロセス…@3次元起工測量A3次元設計データ作成BICT建設機械による施工C3次元出来形管理等の施工管理D3次元データの納品。なおICT建設機械とは3次元マシンコントロール技術、3次元マシンガイダンス技術を用いた建設機械)。
 ICT活用工事を実施する場合、以下の発注方式に応じて、「土木工事標準積算基準書(国土交通省)」及び国土交通省が定める「ICT活用工事(各種)積算要領」により必要な費用を計上する。
 発注者指定型…発注者の指定によりICT活用工事を実施する場合、公告時に別途定める特記仕様書により、ICT活用工事の対象であることを明示する。発注者指定型の場合、発注にあたっては、当初からICT対象工種の必要な費用を計上することとし、設計変更により、3次元起工測量・3次元設計データ作成にかかる費用を計上する。
 受注者希望型…対象工事については、公告時に別途定める特記仕様書により、ICT活用工事の適用対象とすることを明示する。受注者希望型の場合、発注にあたっては、従来の積算基準を用いることとし、設計変更により、3次元起工測量・3次元設計データ作成及びICT対象工種の必要な費用を計上することとする。
 ICT活用工事を有効に実施したことが認められた場合は、工事成績の「施工管理」の「その他」項目で評価するとともに、施工プロセス(@〜C)の実施範囲により「創意工夫」の項目で加点評価するものとする。