寿台養護学校の基本計画策定支援プロポ
次点は千葉学建築計画・第一設計JV
県教育委員会特別支援教育課は、公募型プロポーザル方式で選定中の「寿台養護学校施設整備事業基本計画策定支援業務委託」の二次審査を9月1日に行い、最適候補者にカワグチテイ建築計画(東京都中野区)を決めた。次点は千葉学建築計画事務所・第一設計共同企業体(以後、JV)とした。
当日は、二次審査に進んだ4者(千葉学建築計画事務所・第一設計JV、NASCA+EurekaJV、カワグチテイ建築計画、大建met)によるプレゼンテーションが公開実施され、審査員による提案内容の質疑応答を経て、候補者を選定した。
同事業は、施設の老朽化とともに児童数の増加に伴う狭あい化などの課題解決に向けて、既存校舎を利活用した増築を施すもの。整備予定地では、扇状地の扇頂部に位置し、狭隘な立地条件であることや隣地する住宅地や病院との調整などが求められるため、充実した教育空間との融合が選定のポイントとなっていた。
最適候補者の提案内容では、既存校舎と新設校舎の接続性や室内の空間形成、当初3階建ての提案内容を発注者の意向で二次審査時に2階へ減築提案した対応性―などが高く評価されていた。
今後、2025年3月21日の履行期間に配慮し、契約手続きを進める。また、提案内容の資料については県ホームページ上に公開予定。
案件概要と審査員は次のとおり。
【案件概要】
業務名称=寿台養護学校施設整備事業基本計画策定支援業務
業務箇所=松本市寿豊丘
業務内容=寿台養護学校施設整備事業に係る本体、既存校舎の解体・改修、外構施設整備のため、県が定める基本計画を支援するための業務一式(県の定める委託仕様書による建築・建築設備・外構等の計画および計画策定に必要な建築基準法・消防法・都市計画法等の事前協議を含む)
履行期間=契約日から2025年3月21日まで(予定)
契約上限額=税込み1128.8万円
【審査員】※敬称略
委員長=◇寺内美紀子(信州大学・教授、建築)
委員=◇小野田泰明(東北大学・教授、都市・建築・災害)◇下山真衣(信州大学・准教授、特別支援教育)◇篠田諭(JSCA長野・理事、構造)◇小松恭子(寿台養護学校・学校長)
提供:新建新聞社