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北陸工業新聞社
2024/09/03

【石川】7漁港、来月までに漁可能/外浦で隆起復興協議会で見通し

 石川県の「能登の水産関係港の復興に向けた協議会」は8月30日、輪島市の県奥能登総合事務所で最終会合を開いた。能登半島地震で地盤隆起など甚大な被害が発生した外浦地域にある10漁港のうち、仮復旧工事に着手している7漁港について、9〜10月に順次、採介藻や定置網などの漁に利用できる見通しが示された。
 水産庁がまとめた復旧の見通しによると、10漁港は舳倉島、剱地、赤神、鹿磯、鵜入、光浦、名舟、曽々木(以上、輪島市)、狼煙、寺家(以上、珠洲市)で、県と市が管理している。7漁港は舳倉島、赤神、光浦、曽々木、狼煙、寺家、鹿磯。県などは外浦にある16漁港のうち10漁港で優先的に機能を回復させる方針で、今年度後半から来年度にかけて本格的な復旧工事に着手する。
 地盤隆起の被害がなかった他の漁港に関しては、仮復旧が進み、漁再開に必要な陸揚げがおおむね可能となっている。今後は順次本復旧工事に着手、2027年度までの工事完了を目指す。
 協議会では、「生業(なりわい)再建」「水産業の維持・発展」「漁村の維持・発展」の3本柱を据えた復興方針を策定した。計画期間は32年度末まで。被害状況に応じて陸揚げ岸壁など優先度の高い施設から順次段階的に復旧を進めることや、拠点港など重要施設の強靭化、漁港を活用した「海業」振興などの施策を盛り込んだ。

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