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建通新聞社
2024/09/02

【大阪】千里中央に10万u級大規模商業施設など

 大阪府や豊中市、地権者らで構成する千里中央地区活性化協議会は、千里中央地区の再整備方針を示した「千里中央地区活性化基本計画」の改定版を策定した。千里中央駅周辺の商業施設を対象とした「駅東街区」と「駅西街区」、千里阪急ホテルが立地する「公園南街区」を再整備検討対象とする。駅東街区の千里阪急百貨店とセルシー広場敷地での百貨店やエンターテインメント機能を有する延べ床面積10万平方b級の大規模商業施設の他、駅西街区の旧オトカリテ敷地での商業・宿泊・医療など複合施設の導入、公園南街区での千里阪急ホテル敷地と駅東街区との一体再開発などの検討を同協議会や土地所有者らが開始する。2032年度に事業全体の完成を目指す。
 駅西街区の旧オトカリテ敷地では、土地を所有するイオンモールが駅前広場と一体となった施設を整備し、鉄道やバス利用者の利便性向上につなげる方針。敷地内には、商業機能を中心に多機能連携・交流を促進する業務機能、多様な滞在需要を受け入れる宿泊機能、宿泊機能と連携した高度医療機能などの高次都市機能を導入した複合施設を検討する。
 また、千里中央駅と接続した施設外周や通り抜けなどの公共的な歩行者動線、屋内アトリウム、バスターミナル、防災空間などを設置し、地域内の回遊性を向上させるとしている。
 駅東街区と公園南街区では千里阪急百貨店とセルシー広場敷地を所有するエイチ・ツー・オーリテイリングと千里阪急ホテル敷地を所有する阪急阪神不動産が一体的な再開発を計画する。
 駅東街区では、延べ床面積約10万平方b級の大型商業施設の整備を検討。百貨店機能や物販・飲食機能、サービス機能、屋内外のイベントスペースといったエンターテインメント機能などの導入を検討する。
 また、道路上空利用による商業施設と一体となった駅前広場を整備し、バスや電車といった公共交通の乗継動線を強化し、バリアフリー化する。セルシー広場は現在閉鎖されていることから、シンボル的なにぎわい広場の整備を検討する。地区内の自動車交通の円滑化・適正化につながる駐車場も整備する。
 公園南街区では、25年度末で閉館する千里阪急ホテル敷地の土地利用について、隣接する千里東町公園と連携した交流機能や都心居住機能の導入を検討する。
 事業手法は、土地区画整理事業や高度利用型地区計画、容積適正配分型地区計画などの検討を進めるとしている。土地所有者の他、千里中央地区活性化協議会の場を活用する。
 今後は32年度に事業全体が完成するよう、施設整備計画の立案・具体化や都市計画の検討を実施。各種手続きを踏まえながら段階的に整備、開業するとしている。
 ※図は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社