国土交通省川崎国道事務所は、国道246号バイパス厚木秦野道路の橋梁2カ所の下部工事を本年度に発注する予定だ。総延長29・1`のうち厚木地区と伊勢原地区、秦野地区の計13・6`が事業中で、伊勢原地区では山間に整備を計画する橋梁のうち1基目の橋脚の工事を発注する。第3四半期の入札を目指す。
厚木秦野道路は厚木市中依知から秦野市八沢までの延長29・1`。国道246号のバイパス道路で、東名高速道路や新東名高速道路、圏央道と連絡する。厚木地区延長3・6`、伊勢原地区延長4・8`、秦野地区延長5・2`の3区間が事業中で、設計や用地取得、埋蔵文化財の調査、工事などを進めている。トンネル部が25%、橋梁が20%で、それ以外はおおむね土工部となる。
将来的には片側2車線になるが、いずれの区間も暫定的に片側1車線で整備する。幅員は土工部が20・5b、高架部が19・5b、トンネル部が上下線それぞれで8・5b。
伊勢原区間の山間に架かる長城高架橋の橋脚1基を整備する。橋梁は橋長220bの鋼6径間連続少数鈑桁橋で、橋台は鉄筋コンクリートの逆T式、橋脚は張り出し式。本年度の橋脚工事が1基目で、残る橋台や橋脚の施工時期は検討中としている。橋梁の整備区間は用地取得を完了したが、一部埋蔵文化財の調査対象となる橋脚があるため影響のない箇所から工事を進める。
履行場所は伊勢原市三ノ宮地先。
この他、厚木区間の妻田三田幹線に架かる橋梁のうち、秦野市側の橋台1基を整備。橋梁は橋長83bの鋼2径間連続I桁橋で、橋台は鉄筋コンクリートの逆T式、橋脚は張り出し式。橋脚1基は23年度に工事を発注しており、2基目の橋台の施工時期は検討中としている。
履行場所は厚木市三田地先。
用地取得率は23年度時点で厚木地区が72%、伊勢原地区が93%、秦野地区が20%となった。引き続き用地取得や埋蔵文化財調査が完了した区間から工事を行う予定だ。
提供:建通新聞社