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　輪島市は２９日、一般会計３９１億９９４０万４０００円（累計１１０７億１４５２万２０００円）の９月補正予算案を発表した。一部世帯が集団移転に合意した門前町浦上地区や、用地を先行取得した宅田町と杉平町の計３カ所で災害公営住宅を建設するため、測量、地質調査経費５５００万円を盛り込んだ。
　災害公営住宅の整備予定地は門前町浦上の公民館周辺の市有地、宅田町の旧ショッピングセンターファミィ跡地約１万２１００平方メートル、市立輪島病院近くにある杉平町の用地約６１００平方メートル。市によると、今回の３カ所を含め市全体で１２００〜１４００戸程度の住宅が必要になると推計している。
　一般会計には震災復旧・復興関係で３８６億９８７９万９０００円を計上しており、このうち公費解体を加速するため、災害廃棄物処理事業費として３５６億１５００万円を配分した。
　このほか、１２月に商業施設「パワーシティ輪島ワイプラザ」の一部スペースに仮設図書館を開設する経費１７４５万６０００円も計上した。