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建通新聞社
2024/08/30

【大阪】十三・淡路駅エリア計画案 24年度末策定

 大阪府と大阪市は8月28日、第5回新大阪駅周辺地域まちづくり検討部会を開き、十三駅エリア・淡路駅エリアの各エリア計画の骨格を公表、確認した。十三駅エリアでは、連絡線新駅や駅周辺一体整備などのプロジェクトを設定。淡路駅エリアでは、柴島浄水場開発用地や阪急連立に関連した開発プロジェクトを見込む。2024年度末を目標にエリア計画案を示す。
 十三駅エリアでは、駅から約500b圏内を都市機能の向上を図るゾーンと位置付け、ハード・ソフト整備を行う。ハード整備では、@新大阪連絡線・なにわ筋連絡線新駅プロジェクトA駅周辺一体整備プロジェクトBエリア全体におけるまちづくり―の三つを主要プロジェクトに設定。新大阪連絡線・なにわ筋連絡線新駅プロジェクトでは、新駅整備によって多様な人々を呼び込みながら関西全体での交流人口の増加を見込む。
 駅周辺一体整備プロジェクトでは、新駅プロジェクトに合わせた駅上部・地下空間や駅周辺、インフラの総合整備を行い、駅とまちが一体となった人中心の空間形成や歩行者の回遊性向上につなげる。また、利便性向上につながるような機能や広場機能、交流機能などの導入も検討する。
 エリア全体におけるまちづくりでは、他のプロジェクトや進行中の都市開発プロジェクトと連携しながら、十三駅周辺の特色を踏まえた機能の導入を検討する。
 淡路駅エリアでは、エリア内のJR淡路駅と阪急淡路駅、崇禅寺駅、柴島駅の周辺と各駅に囲まれた将来開発予定地などを都市機能の向上を図るゾーンとし、新たな機能集積による拠点性の向上やにぎわいを広げるネットワーク形成に向け整備を進める。
 新たな機能集積による拠点性の向上として、柴島浄水場開発用地プロジェクトと阪急連立関連開発プロジェクトに取り組む。柴島浄水場開発用地では、機能集約で創出する約12fにおいて、民間都市開発での大規模集客施設、業務・商業、住宅などの機能や人の交流・防災につながる広場・対流空間といったオープンスペースなどの機能の導入を検討。阪急連立関連開発では、淡路駅周辺の連続立体交差事業の完了で生まれる高架下空間を活用し、駅利用者の利便機能などを導入する。
 にぎわいを広げるネットワークの形成では、周辺駅や商店街、将来開発用地を結ぶ導線、人中心の空間形成を進める駅まち一体歩行者空間形成プロジェクトを進めるとともに、エリア内の回遊性向上や新大阪駅エリアからのアクセス向上といった道路交通ネットワーク形成プロジェクトを進める。

〜新大阪駅周辺エリア キャッチフレーズを募集〜

 新大阪駅周辺エリアでは、まちづくりのキャッチフレーズを9月9日から募集する。10月中旬〜11月下旬に検討会で候補を選定、12月上旬〜25年1月上旬に一般投票、1月下旬に開催予定のまちづくりシンポジウムでの会場投票を経てキャッチフレーズを決定する。
 まちづくりシンポジウムでは、キャッチフレーズの表彰の他、パネルディスカッションや学生・地権者による取り組み発表などを予定している。
 ※写真は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社