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北陸工業新聞社
2024/08/29

【新潟】片側1車線視野に議論/駅前東大通再構築検討会議/基本方針案策定へ初会合開く/新潟市

 新潟市は26日、JR新潟駅万代口側の東大通を再整備して歩行者中心の形へ変えることを目指し「東大通道路空間再構築基本方針検討会議」の初会合を市役所で開いた。
 現在は片側最大4車線となっている主要地方道新潟停車場線(新潟駅万代口側―東大通交差点L=約170メートル、約W=50メートル)を対象範囲に新潟駅・万代将来ビジョンに描かれた将来の姿や各ストリートと周辺エリアとのつながり、エリア内での様々な過ごし方などを実現するため、東大通があるべき姿、果たすべき役割を考え、そのために必要な要素を盛り込んだ基本方針案を作成する。
 会議は専門的・学術的見地から幅広い意見を聴取し、官民の関係者で意見交換を行うために設置され、委員は11人で構成。座長には岩佐明彦法政大学デザイン工学部教授を選出した。なお、市が作成した新潟駅・万代地区周辺将来ビジョンには東大通(新潟駅から流作場五差路)、新潟駅万代口周辺(万代広場等)を東大通ストリートとして位置付け。再整備後の「参考イメージ」をみると、車線は片側1車線で歩道と植栽を設け、ゆとりを持ったスペースが確保されている。
 議事では東大通道路空間再構築の背景・目的、東大通の現況、基本方針の検討プロセスなどを確認。9月24日から10月14日まで社会実験を実施し、期間中に両側1車線を規制して自転車通行帯として活用する方向で調整中。年内に第2回会議を開き、道路再構築方針や将来の道路機能について話し合う。年明けの第3回会議で道路デザイン方針や利活用イメージ、将来パースが示される。また、車線数や中央分離帯のあり方および将来的な道路空間のコンセプトも検討する。25年度に行うパブリックコメントの意見を反映させた上で基本方針を策定する。
 その後、基本設計(平面・断面設計、植栽の検討など)、実施設計(デザイン詳細設計など)を経て道路整備を行う。コンサルはオンデザインパートナーズ・日建設計共同企業体が担当。

hokuriku