環境省は、中間貯蔵施設事業の今年度事業方針で示していた新たな受入・分別施設の整備を決めた。これまでの処理実績等を基に、設備には事故防止のためのインターロック機能を搭載した安全装置、除去土壌を低濃度と高濃度に分別する濃度分別設備などを設置する。
受入・分別施設の整備完了までは、保管場に除去土壌等を一時保管するため、除染・解体作業を停滞させないよう、保管場の増設も検討する方針。施設の詳細は今後詰める。
受入・分別処理施設はこれまで中間貯蔵施設区域の大熊1〜5工区、双葉1〜2工区で計9施設が稼働していたが、帰還困難区域を除くエリアからの除去土壌等の搬入完了を受け、今年2月末までにすべての施設を解体した。
現在、帰還困難区域の避難指示解除に向け、特定復興再生拠点区域や昨年度創設した特定帰還居住区域での除染・解体が進められており、新たな受入・分別施設整備が必要となった。
(提供:福島建設工業新聞社)