日本工業経済新聞社(群馬)
2024/08/27
【群馬】戸鹿野橋架け替えに向けた護岸工事2件を9月以降に公告
県沼田土木事務所は、沼田市新町地内で県道戸鹿野下之町線にある戸鹿野橋の架け替え事業を進めており、大型ブロック積みでの護岸工事を2工区に分け、9月以降に一般競争入札で公告する。どちらも工種は土木一式、工期はそれぞれ9カ月を予定している。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。
戸鹿野橋架け替え事業に関わる護岸工事は、国道17号の東側で利根川右岸の下流側から2023年度に着手している。今回公告する護岸工事は、23年度施工箇所の上流側で行う。
工事は総延長90mを対象に法長約7・8mで大型ブロック積み工を行う。延長約45mずつに分割し、2つの工区に分けて発注する。工区の境はコンクリート製隔壁で整備を行う。
護岸工事は、事業全体として延長370m、面積約5000uで計画している。今回の発注で、残る施工箇所は半分程度となる。
新橋の建設は、現在の戸鹿野橋から150m下流側に架設を計画している。橋長87m、幅員13・25m、上部工は鋼単純アーチ補剛箱桁橋、下部工は逆T式橋台2基となる。車道部分が6mで2車線、片側に歩道2・5m、排水桝を有する。防護柵は両側に高欄を設置し、歩車道を分けるビーム型防護柵も設置する。照明は基本的には設置しないとしているものの、戸鹿野交差点の既設照明の移設は行う予定となっている。
旧橋は1935年に架設された鋼ワーレントラス橋。老朽化が進み健全性が低下しつつあることや、幅員が5・5mと狭く車のすれ違いが困難な状況であるうえ、重量14tの制限があり大型車が通行不可であったことから新橋に架け替える。新橋の架設が完了した後に旧橋を解体する計画となっている。
戸鹿野橋架け替え事業では今後、護岸工事のほか、国道17号の迂回道路整備と撤去、国道17号整備などが見込まれている。整備計画として、護岸工、橋梁下部工、迂回道路整備、国道17号整備、橋梁上部工、迂回道路撤去、旧橋解体の順で施工を行う見通しとなっている。
23年度は、工事用道路を萬屋建設(沼田市)が施工したほか、護岸工事を萬屋建設と沼田土建(沼田市)がそれぞれ担当している。