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滋賀産業新聞
2024/08/28

【滋賀】守山市 立入水源地の耐震化計画

 守山市は、地震災害時においても水道水を安全かつ確実に確保するため計画している立入水源地(同市立入町地先)の耐震化について、9月から来年度にかけて基本設計業務を進める予定だ。2026年度(令和8年度)から27年度(令和9年度)には詳細設計を実施。28年度(令和10年度)以降の建設工事着手が想定されている。
 基本設計業務では、浄水場および鋼製配水池の更新基本設計、浅井戸および深井戸の設計、土質調査、試験井戸(浅井戸および深井戸)の掘削・揚水試験を行い、施設計画等を検討。更新設備の規模、配置等を提示する。
 浄水場更新基本設計(対象水量8700立方b)の工種(急速ろ過方式・機械脱水施設がある場合)は▽中央監視操作施設=電気▽場内設備=土木+電気▽受配電施設=電気▽浄水池=土木+建築+電気▽送水ポンプ施設=建築+機械+電気▽管理棟本館=建築+機械+電気▽薬品注入施設=建築+機械+電気▽自家発電施設=建築+電気▽場内配管=土木▽造成=土木―。
 鋼製配水池基本設計(対象水量4700立方b)の工種は▽配水池=土木+建築+電気▽場内配管=土木▽場内設備=土木―。
 浅井戸設計の箇所数は1井。深井戸設計の箇所数は4井。
 試験井戸(浅井戸)は▽ケーシング径=φ200▽掘削径(崩積土)=φ400▽掘削深度=20b―。試験井戸(深井戸)は▽ケーシング径=φ150▽掘削径=φ300▽掘削深度=150b▽掘削方式=ロータリー式―。
 同業務の委託業者については、8月30日開札の制限付一般競争入札により選定する。履行期間は契約締結日から26年(令和8年)2月27日まで。
 現在の立入水源地は、敷地面積3444平方b(立入水源地2530平方b+新立入水源地914平方b)。主な施設は▽管理棟=RC造2階建(1967年築造/2007年度耐震補強)▽浄水池=RC造(W17・8b×L17・8b×H3b)容量666立方b(1967年築造)▽配水池=鋼製(D16〜20・5b×H12・95b)容量3000立方b(1994年築造)▽浄水棟=RC造2階建、容量442立方b(2003年築造)▽新立入水源地・電気室=RC造平屋建(2003年築造)―。
 2022年度(令和4年度)に耐震診断業務、23年度(令和5年度)には基本検討業務を、エフウォーターマネジメント湖南事務所(栗東市)に委託し実施。耐震診断業務では配水池および浄水棟の一部に耐震性が確保されていないことが確認され、基本検討業務では診断結果を基に経済性、確実性を考慮した整備方針の検討を行った。
 配水池および浄水棟ともに現況施設の運用を継続しながら確実に補強することは困難であるため、新たな施設の建設による耐震化を検討。耐震性を有する管理棟も、耐用年数50年を超え老朽化が進んでいるため、新設が考えられている。また、他の地域への移転は現実的ではないことから、現在の位置に新施設を建設するとしている。整備方針案における建設費は25億3800万円を見込むが今後、基本設計業務で各施設の概算工事費を算出していく。

提供:滋賀産業新聞