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建通新聞社(神奈川)
2024/08/26

【神奈川】京浜河川事務所 多摩川整備計画を改定

 国土交通省京浜河川事務所は多摩川の河川整備に関する工事箇所や内容を示した「多摩川水系河川整備計画」を改定する。2023年3月に上位計画の「多摩川水系河川整備基本方針」を見直し、基準地点(石原)の河道配分流量の目標を従来の約1・1倍に引き上げたことから、整備計画の内容を再検討する。早ければ本年度内にも改定する見通しで、業務は建設技術研究所(東京都中央区)が担当している。
 多摩川水系河川整備基本方針は00年、整備計画は01年に策定。国が21年に過去の降雨実績をベースとした治水計画から気候変動による降雨量の増加を踏まえた計画に見直していく方向性を示したのに従って、23年3月に方針を改定した。基本高水のピーク流量を河口から27・6`の石原地点(東京都調布市)で毎秒8700立方bから1万0100立方bに引き上げ、河道への配分流量は毎秒6500立方bから7400立方bとした。
 整備計画は国が管理する多摩川と支川の浅川、大栗川を対象に20年〜30年間の河川整備の内容を示す。多摩川では戦後最大規模となった1974年9月の台風16号で発生した洪水を流すことを目標とし、石原地点の目標流量を毎秒4500立方bとした。
 基本方針の改定に合わせて計画を見直す。新たな整備目標や整備メニューを計画に位置付けることも含め、計画の進捗や効果など踏まえて内容を検討していく。
 2023年3月時点の進捗率は次の通り(@整備目標A進捗率)。
 ▽堰対策―@5堰A40%▽河道掘削―@5区間A40%▽築堤―@延長39`A31%▽高潮対策―@延長8・5`A91%
▽高水護岸―@延長69・5`A30%▽水衝部対策―@延長63・2`A57%

提供:建通新聞社