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日刊建設タイムズ社
2024/08/26

【千葉】キックオフを宣言/県に対し要望活動展開/茂原・一宮・大原道路など期成同盟会

 高規格道路「茂原・一宮・大原道路」「鴨川・大原道路」建設促進期成同盟会は23日、県庁本庁舎5階特別会議室で、県に対する要望活動を行った。要望内容は、茂原・一宮・大原道路の早期完成と、鴨川・大原道路の早期事業化。要望活動に対応した熊谷俊人知事は、両路線について「能登半島地震を踏まえ、地形や津波などの災害リスクの分布状況、孤立集落などの現地の課題について地元市町の皆さま方とさまざまな意見交換を行い、早期に効果を発現できる区間や外房地域の道路ネットワークのあり方について、本日をもってその取り組みのキックオフとさせていただく」と宣言した。
 会長の太田洋・いすみ市長は、熊谷知事に対し、「当地域には主要道路がなく、1年を通して慢性的に渋滞し、信号も多く、救急活動に大変窮している。加えて、首都圏中央連絡自動車道が遠く、産業が立地できない状況にある」と説明し、「一日でも早く、外房地域に『希望の光』、道路を造ってほしい」と期待を寄せた。
 要望活動には、いすみ市、睦沢町、鴨川市、茂原市、一宮町、勝浦市、御宿町の各首長などが参加。熊谷知事のほか、四童子隆・県土整備部長などが対応した。また、県議会議員6人が同行した。
 要望では、両路線について「圏央道の整備効果を波及させ、地方創生と国土強靭化を実現する重要な道路」とし、より一層の事業促進を求めた。
 茂原・一宮・大原道路の一部を構成する長生グリーンラインについては、1日も早い全線開通に向け、事業の加速を要請。一宮・大原間に関し、早期の計画具体化に向けた調査を行い、事業化の推進を図ることを要望。
 鴨川・大原道路についても、早期の計画具体化に向けた調査を実施し、事業化の推進を図るよう要請した。
 閉会後、各首長が記者団の取材に応じた。
 市原淳・茂原市長は、長生グリーンラインの一部が3月開通したことを踏まえ「引き続き長生グリーンラインを推進するとともに、要望路線を含めて『外房グリーンライン』にする勢いで機運を高めていきたい」と力を込めた。
 長谷川孝夫・鴨川市長は、要望路線について「鴨川市までしっかりつなげてもらいたいという声が市民から強く上がっている。ぜひ、早期完成を目指してもらいたい」と話し、「『オール外房』で頑張りたい」との思いを語った。
 太田市長は「将来、外房観光連盟をつくりたい。さらに団結し、同じ夢を持っていきたい」と笑顔を見せた。また、年度内に行う国への要望活動に同行するよう熊谷知事に求めたところ、快諾されたと紹介した。times