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建通新聞社(神奈川)
2024/08/23

【神奈川】山下ふ頭再開発検討委が答申イメージ案

 山下ふ頭の再開発に向けた方向性を話し合う横浜市の検討委員会は8月22日に第5回会合を開き、答申のイメージ案について議論した。これまでの会合で出た意見を3分類・16カテゴリーに整理=表。今回は緑の創出や財源の確保策に関する意見が委員から出され、これらを踏まえて改めて案を固め、2024年内に答申する方針。
 答申のイメージ案では、@まちづくりの方向性A新たなまちを支える基盤・空間の考え方B再開発に必要な視点―の3分類について、これまでの意見を16カテゴリーに整理した。
 具体的には、50年以上先を見据えた長期的視点に基づく開発の必要性や、将来ニーズと社会情勢の変化にも対応できるよう、開発余地を残しながら段階的に整備を進める計画を立てることも考えられるといった内容があった。
 また、答申から事業計画の策定に至るプロセスに関して、市民参画の在り方などについて議論を重ねる必要があるといった意見も盛り込んだ。
 当日は、学識委員のプレゼンテーションとして建築家の隈研吾氏が登壇。米国・ニューヨークのセントラルパークなどを例に出しながら緑が連続した空間を創出するイメージを提示した。
 その後の意見交換では、埠頭(ふとう)の地盤改良に併せて新たに埋め立て地を作って緑用地などに活用する案や、財源確保に向け、企業誘致と雇用の確保につながる具体案が必要だとの意見などが出された。
 年内の答申に向け、次回会合で答申案を作成する予定。開催時期は今後調整する。

提供:建通新聞社