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建通新聞社四国
2024/08/23

【徳島】徳島阿波踊り空港 滑走路端埋め立てへ 

 徳島県は、徳島阿波踊り空港(松茂町)の東側を航空施設用地として埋め立てて「滑走路端安全区域(RESA)」に利用するため、国土交通省四国地方整備局小松島港湾・空港事務所が提出した公有水面埋め立て免許に伴う縦覧を9月2日まで行っている。今後、埋め立て許可が下り次第準備に入り、早ければ2025年秋から着工する。工事施行に要する期間は9年2カ月。
 埋め立て区域は9597平方b。南北方向が約319b。東側に台形状に拡張する。用途は空港関連施設用地2462平方b、滑走路端安全区域用地2915平方b、場周辺道路等用地1993平方b、護岸敷用地2226平方b。地盤高さはTP+6・33b〜+10・71b(DL+7・185b〜+11・565b)。
 滑走路端安全区域用地の東側と南北延長約212bにケーソン堤、その南北取付部約155bに傾斜堤を設けて内側を埋め立てる。埋立願書では購入土の山土は香川県小豆郡産、公共残土の山土は徳島県一円から。採取量は購入土5・8万立方b、公共残土2・2万立方bの合計8万立方b。
 供用時の公共施設・雨水排水施設計画は、表面排水溝4カ所を既設排水管に接続、吐口管5本はボックスカルバートが1カ所、管が3カ所。埋立工事の初期段階は、既設護岸の消波ブロックなどを撤去後、床堀をし、護岸設置位置でサンドコンパクションによる地盤改良を行う計画。
 その後、取付部A工区、A工区、B工区、取付部C工区、C工区の順に施行して外周施設を概成させる。ケーソン背後の裏込後、所定の地盤高まで土砂を投入、胸壁工と消波工の完成後に計画地盤高で整地する計画。
 RESAは、航空機が離着陸時にオーバーランなどした際に被害を軽減するために着陸帯両端に設ける施設。同空港は東側RESAが短く、今回、新たに東側を埋め立て国際基準を満たす。

提供:建通新聞社