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建通新聞社四国
2024/08/23

【香川】林道整備や浸水対策などの事業継続「妥当」 

 香川県公共事業評価委員会は8月19日、2024年度2回目の会合を開き、香川県の「農山漁村地域整備交付金事業森林管理道琴南財田線」と「道路改築事業(県道高松坂出線五色台工区)」、高松市の「浸水対策下水道事業中心市街地西部地区(大規模雨水処理施設整備事業)」の3事業について、事業者側の「継続」とする案を妥当とした。
 高松市の大規模雨水処理施設整備事業は、高松市中心市街地西部地区で雨水排水能力を増強するために雨水ポンプ場建設や放流渠整備、幹線接続工事などを行う事業で、事業採択後、長期間が経過しているため再評価を行った。
 雨水ポンプ関連では、日新ポンプ場建設工事(土木・建築)を23〜29年度、同ポンプ場の流入人孔への西部バイパス幹線排水ポンプ設置工事を本年度、ポンプ設備工事(機械・電気)を28〜30年度に実施する。B/Cは3・9。23年度末時点の事業の進捗状況は総事業費108億1200万円に対して事業費ベースで17%。残事業費は89億7300万円。
 森林管理道琴南財田線は、三豊市財田上の国道32号と、まんのう町中通の国道438号を結ぶ延長36・1`の森林管理道で、9路線に分割して順次整備を進めてきた。現在まんのう町炭所西の2―1号線(延長2・8`)と同町山脇の4―2号線(県事業分延長2・0`)の工事を行っており、2―1号線は30年度、4―2号線は28年度に完了させる。この他、まんのう町塩入の3―2号線(延長2・9`)は28年度に工事着手し、全体の完成は37年度を予定する。3―2号線の事業費は4億7200万円。
 2―1号線の事業費7億4000万円に対し23年度末時点の実績は整備済み延長0・1`、事業費1億3900万円で、進捗率19%。4―2号線は事業費5億4500万円で23年度末の実績は0・8`、2億6500万円で進捗率49%。全体では延長36・1`のうち29・3`が工事済みで、事業費ベースでは88%が完了した。
 県道高松坂出線五色台工区は高松市と坂出市を結ぶトンネルを含む道路を建設する事業で、事業費が2億5000万円増加し129億5000万円となった。増額の内訳は法面保護工の変更で1億1000万円増、労務単価と資材単価の上昇など社会的要因で1億円増、ICT工事の普及に伴う必要経費の増額が4000万円。B/Cは3・0で前回評価時と変わらない。本年度に事業を完了させる。

提供:建通新聞社