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北陸工業新聞社
2024/08/23

【石川】訓練内容充実、DX・GXなど/消防学校・防災拠点基本構想/県消防保安課

 石川県消防保安課は22日、金沢市二日市町の県有地(旧農業公園用地)における「消防学校を核とした総合的防災拠点基本構想」を明らかにした。教育訓練内容の充実、大規模災害に備えた防災拠点の充実、DX・GX推進などを明記する一方で、建設予定地が液状化の危険性が高いことから同総合的防災拠点基本構想策定委員会での「整備地は最終的に県において決定するものである」との意見を付け加えてある。
 基本構想によると、消防学校には、火災訓練として▽高層訓練塔複合訓練施設▽実火災訓練施設▽街区訓練場▽実火災体験型訓練施設(ホットトレーニング)―を、救助訓練として▽震災訓練施設▽土砂災害訓練施設▽豪雨災害対応訓練施設▽水難救助訓練施設▽山岳地帯救助訓練施設▽救助訓練塔―をはじめ、救急実習室、屋内訓練場、屋外訓練場を配置する。
 管理棟には、普通教室、トレーニングルーム、講堂、図書室のほか、LGBTQなどに配慮したトイレなどを配置。宿舎棟は入所定員68人程度、居室17室とする。
 防災拠点には広い駐車スペースやグラウンドを確保。応援部隊が合同調整会議に使用できる会議室やトイレ、入浴施設を近傍に確保するほか、ヘリポート、備蓄倉庫を備える。防災センターは能登半島地震の経験を後世へ伝え、今後に活かすとともに、子どもから大人までが展示体験を通じて災害の恐ろしさ、防災・減災の必要性を感じられるようにする―といった内容。

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