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日刊建設タイムズ社
2024/08/23

【千葉】全線開通まで「あと一歩」/総会と県民大会を開催/圏央道建設促進県民会議

 「首都圏中央連絡自動車道建設促進県民会議」の2024年度総会・県民大会が22日、ホテルニューオータニ幕張2階「鶴の間」で開かれた。総会の冒頭、代表世話人の諸岡靖彦・成田商工会議所会頭があいさつに立ち、「千葉県経済のさらなる発展に寄与し、大規模災害時への対応力を向上させるためには圏央道の全線開通に加え、4車線化は不可欠」と指摘。「全線開通に向けては『あと一歩』というところまで来ている」との見方を示し、支援と協力を求めた。
 来賓の熊谷俊人知事、衆議院議員の櫻田義孝氏、田嶋要氏、角田秀穂氏、英利アルフィア氏、参議院議員の猪口邦子氏、豊田俊郎氏、瀧田敏幸・県議会議長、藤井和久・千葉国道事務所長、田中潤一・東日本高速道路関東支社副支社長があいさつした。
 熊谷知事は、圏央道について「開通を見越して物流センターの開設や世界的なデベロッパーによる開発が表明されるなど、経済活動に大きな影響を与えており、今後の整備によるさらなる進展が期待される」との見解を示した。
 また、岸田文雄・内閣総理大臣と斉藤鉄夫・国土交通大臣に対して行った要望活動について紹介した上で、「圏央道の4車線化、新たなインターチェンジ(IC)の設置も含め、一日も早い全線開通とともに、北千葉道路、新湾岸道路など県内道路ネットワークの充実・強化に向け、国や高速道路会社に最大限、協力していく」と力を込めた。
 議事は、議長の佐久間英利代表世話人(千葉県商工会議所連合会会長・千葉県経済同友会代表幹事)により滞りなく進められ、24年度事業計画など全ての議案が承認された。
 24年度は、国、関係機関および県選出国会議員などに対して圏央道県内区間の整備促進のための要望活動を行うほか、圏央道の必要性と重要性を県民および首都圏住民に広く訴え、建設促進の機運の盛り上げと利用促進を図る。
 県民大会において、藤井事務所長が圏央道の概況を説明。世話人の池田和彦・千葉県トラック協会会長・千葉県道路整備促進協議会会長と、玉木康彦・成田国際空港専務取締役が意見発表を行い、世話人の渡辺悟・千葉県銀行協会専務理事兼事務局長が決議文を読み上げ、全会一致の拍手をもって採択された。要望活動は秋頃に実施する。
 決議の趣旨は▽大栄ジャンクション(JCT)・松尾横芝IC間について26年度までの開通に向けて確実に事業を進めること。併せて、大栄JCT・国道296号IC(仮称)間について1年程度前倒しでの開通に向けて確実に事業を進めること▽県境・大栄JCT間の4車線化について、25〜26年度の開通に向けて確実に事業を進めること▽松尾横芝IC・木更津東IC間について、早期に4車線化を図ること。特に、事業化されている松尾横芝IC・東金JCT間については一日も早く4車線化工事に着手すること▽4車線化未事業化区間については、成田空港のさらなる機能強化による交通量の増加に対応するため、「高速道路における安全・安心基本計画」の優先整備区間に選定し、早期事業化を図ること▽(仮称)かずさICの早期整備を図ること▽成田空港および周辺地域と圏央道を結ぶ新たなICについて、事業化に向けて必要な協力と助言を行うこと▽神崎パーキングエリア(PA)(仮称)の内回りについて25年度、外回りについては25〜26年度の供用に向け、確実に整備を進めること▽山武PA(仮称)について、早期供用を図ること▽銚子連絡道路や長生グリーンラインなどICへのアクセス道路が、確実に整備されるよう必要な予算を確保すること――など。times