日本工業経済新聞社(群馬)
2024/08/22
【群馬】牛の平地区、北ろく赤谷地区、追貝平1期地区で3件工事発注
県利根沼田農業事務所農村整備課は月内にも牛の平、北ろく赤谷、追貝平1期の3地区でそれぞれ工事の発注を行う見通しを示した。入札方式は3件ともに現在検討中。牛の平地区では3工区の伐採工などを予定。北ろく赤谷は舗装工、追貝平1期については水路整備などを実施する。本年度事業費として、牛の平地区は2023年度の補正予算も含め2億2000万円、北ろく赤谷地区が5000万円、追貝平1期地区については2200万円を確保している。
牛の平地区は周囲を山に囲まれた20haの農地。遊休農地化が課題となっており、12・8haの区画整理や取水施設整備を計画、中山間地域農業の成長産業化を見込んでいる。今回の発注では、3工区の畑整地2・9haのうち1・65haで伐採工を行う。また、地区外道路の舗装工事に向け◇置換工=延長120m、幅員5m◇上層路盤工=延長280m、幅員5m−を実施する。工期は約6カ月を見込む。設計はプロファ設計(伊勢崎市)がまとめた。なお、25年度には3工区の畑整地工と地区外道路延長280m分の表層工、地区内道路の舗装工のほか、獣害防止柵延長1000mの整備を計画している。
北ろく赤谷地区では、7路線の管路布設箇所の道路を対象に、総延長1300mで舗装復旧工を行う。表層4pで、幅員は基本的に1・1m、1路線のみ幅員3・4mで施工する。工期は約6カ月。設計は藤和航測(前橋市)が担当した。整備は県営農村地域防災減災事業に基づき行われているもので、北ろく赤谷地区全体で188haを対象とし、石綿セメント管から塩ビ管への布設替えを行ってきた。同地区では、今回の施工で事業完了を予定している。
追貝平1期地区については、開水路の改修と調整池の補修を行う。開水路改修は、既設の水路壁が傾きかけているため撤去し、延長60mを対象に幅1500o、深さ700oのコンクリート二次製品のU字溝で整備する。調整池は、傷みが見られるコンクリートの補修として、断面補修工5・7uと目地補修工3・2mを行う。工期は約6カ月。設計は藤和航測が手掛けた。同地区は、1974年に県営かんがい排水事業で完成した地区で、老朽化する各施設の補修を進めており、今回の施工により1期地区を完了する予定。