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日刊建設工業新聞
2024/08/22

【鳥取】佐治・森坪工区は3車線化/事前評価2事業など諮問/来年1月内に知事答申へ/公共事業評価委

 県公共事業評価委員会(会長・猪迫耕二鳥取大学農学部副学部長)の24年度第1回委員会が20日県庁であり、県は来年度から新規事業化をめざす国道482号・森坪工区改良(鳥取市佐治町)と津山智頭八東線・大呂4工区改良(智頭町)の事前評価2件を諮問した。いずれも事業費10億円を超える大型事業で、森坪は現道を拡幅して3車線化、大呂はトンネルを築造してバイパス化を図る。
 昨年8月の台風7号により、国道482号は通行不能に陥り孤立集落が発生。昨年1月の豪雪の際にも通行止めとなっており、現道の機能強化に取り掛かる。
 計画区間は森坪の市道南岸線を起点に、佐治川上流に向かって、加瀬木にある佐治町総合支所に至る延長1060b。県はトンネル化や佐治川対岸に渡って走るバイパス化と合わせ比較検討した結果、2車線の現道を山側に2・65b拡幅し、全幅9・75bの3車線を確保することが最適と判断した。事業費は25億9000万円。他の案に比べて経済性と施工性に優れる。
 また、大呂4工区は大呂山の山腹に地滑りの恐れがあり、現道から虫井神社の裏手をショートカット。トンネル205bを含むバイパス404bを整備する。事業費16億円。
 県道路建設課は、森坪工区について「通行止めになるリスクを軽減させたい」とし、3車線化案を「整備したところから、すぐに効果を発揮できる」と説明した。
 このほか県は事業着手後、一定期間が経過した北条ジャンクションなど3事業を再評価事業として諮問した。
 今後、評価委は9月から本格審議に入り、事業の適切性を評価した上で来年1月に知事答申する。
 諮問された5事業は次の通り。
※事前評価
▽国道482号道路改築事業(森坪工区)=現道拡幅1060b、事業期間25年〜36年度、事業費25億9000万円
▽主要地方道津山智頭八東線道路改築事業(大呂4工区)=バイパス404b、事業期間25年〜30年度、事業費16億円
※再評価
▽国道313号道路改築事業(北条倉吉道路(延伸))=ジャンクション400b、事業期間17年〜26年度、事業費130億円、進ちょく率81・1%
▽大規模特定河川事業(砂田川)=護岸工250b、事業期間20年〜28年度、事業費16億7000万円、進ちょく率7・8%
▽大規模特定河川事業(水貫川排水機場)=排水機場、事業期間16年〜26年度、事業費29億2000万円、進ちょく率54・1%

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