県による大型建築物の整備に向けた今後の取り組みをまとめた。基本設計は曽於地区特別支援学校(仮称)校舎と県営佐大熊団地が手続き中で、中央児童相談所一時保護所は委託中。また、指宿特別支援学校食堂棟改築は実施設計を予定しているほか、伊佐・湧水地区での特別支援学校分置に向けた協議を進めている。
曽於地区特別支援学校は、志布志市有明町におる小中一貫型の伊崎田学園内で中学校校舎を活用する考えで既存の屋体とプールは解体。新築の延べ面積は約5500u、改修は約1200uで9月下旬の契約を目指し、委託期限は2025年4月18日。
佐大熊団地は、需要が高いため建て替える。建物規模はRC造8000u程度で、計画戸数は既存と同数の150戸。棟数や階数は提案を求め、3階建て以上の場合はエレベーター設備が必要。10月上旬に契約し履行期限は25年3月24日を設定している。
中央児童相談所一部保護所の建物規模は、RC造平屋建て約1200uを想定。委託期限は建築(武田建築事務所)が12月13日、設備(ナック)は25年1月17日まで。
指宿特別支援学校の食堂棟改築は23年度に基本設計を建築がゲンプラン設計、設備をプランディーが担当。発注見通しによると、随意契約で委託したい考えで時期は未定となっている。建物規模はRC造2階建916u。
また、伊佐・湧水地区での特別支援学校分置は、設置基準に基づき算出した校舎面積は3282u、運動場面積が3600u。現在、候補地等を絞り込む作業を進めている。
本体発注は、錦江湾高校屋内運動場があり建物規模はRC一部S造2階建3280・71u。建築本体は手続き中で工期は26年3月25日まで。
今後、公告が見込まれるのは、志布志高校校舎改築があり、1工区の建物規模はRC造4階建約4065u。入札時期は第4四半期を予定し工期は約22カ月間を見込む。
■新体育館
11月に落札者決定
スポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)整備運営事業は9月27日に入札提出書類(提案書)を求める。その後、審査を行い11月に落札者の決定・公表、25年1月に基本協定の締結、同2月は仮契約、25年第1回県議会定例会の議決を経て契約を締結。
南薩地域振興局新庁舎の整備場所は南九州市知覧町西元の県立保健看護学校跡地(敷地3万3634u)。基本計画策定支援とPFI等導入可能性調査は九州経済研究所(KER)・東条設計JVが担当している。