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北陸工業新聞社
2024/08/22

【新潟】磐越道4車化の重要性再認識/佐久間支社長が就任会見/ネクスコ新潟支社

 ネクスコ東日本新潟支社の佐久間仁支社長が21日、同支社で就任記者会見を開いた。
 新潟には初の赴任。佐久間支社長は「1月に発生した能登半島地震で新潟管内の高速道路において関越道と北陸道で被災したが、磐越道を使って北陸と首都圏の交通を確保できた。高速道路のリダンダンシー効果を実感すると同時に、現在取り組んでいる磐越道4車線化事業の重要性を再認識した」と述べ、「高速道路インフラの強靱性、レジリエンスを高めるための老朽化更新、耐震補強について継続的に取り組むことが大事だと感じた」と語った。
 また、7月にユネスコ世界文化遺産に登録された「佐渡島(さど)の金山」について「弊社は今まで道路を造ることに注力してきたが、今後は道路を使って何をするかも大事であると感じている。世界遺産登録を契機に、地域の観光振興にも高速道路がお役に立てるよう、企画割引商品の提案や車を使った旅行についてユーザーサイト(ドラぷら)を通じて取り組んでいきたい」と意欲を示した。
 建設業の2024年問題や生産性向上、業務効率化などの課題に関しては、道路管理事業のデジタル化により業務プロセスのスマート化や省人化を図るスマートメンテナンスハイウェイ(SMH)プロジェクトを進めている。さらに、新潟支社でSMH&i−Constructionとして「建設事業のICT化を図り、工事データをシームレスに道路の管理段階に使用するというプロジェクトにも取り組んでいる。イノベーションにより業務プロセスのスマート化を図る」とした。
 さくま・ひとし 福島県郡山市出身。1987年に早稲田大学理工学部土木工学科卒業。関東支社技術部長や本社管理事業本部副本部長などを経て、6月25日付で就任。60歳。

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