日本工業経済新聞社(埼玉)
2024/08/21
【埼玉】県 人手不足支援補助金でICT建機追加
県産業労働部は9月6日まで受け付けている「中小企業人手不足対応支援事業補助金」の対象製品に「ICT建設機械」と「チルトローテータ」を追加した(9日付)。「ICT建設機械」は導入の一例としてICTバックホウ+マシンガイダンスを挙げている。建機械に工事の設計データを搭載することで、運転手へ作業位置をガイダンスするなど、操作負担を削減する。
「チルトローテータ」は建機の先端アタッチメントで、360度回転などにより、掘削や整地の作業時間を短縮できる。効率化を上げることができるため、今後の普及が見込まれている。
この補助金は人手不足に直面している中小企業の省力化を支援する新規の取り組み。対象の製品カテゴリにはこのほか、測量機、産業用ドローン、遠隔監視カメラなどが位置付けられており、建設業も念頭に入れている。
ICT施工の拡大が急速に拡大している中で、県内地元建設業の補助金申請が想定される。
補助額は15万円以上200万円以下とし、補助率は対象経費の2分の1以内。全体の予算枠は2億円となっている。
補助対象者は県内に本店または主たる営業所を有する、人手不足の中小企業。また人手不足の状態として「直近1年以内に求人を実施したが、充足に至っていない」などの要件を設けている。