県生活環境部は19日、PFI手法(BT方式)を活用して進める「鳥取県営住宅上粟島団地建替整備業務」の募集を開始した。質問の受け付けは9月2日、入札参加締め切りは同17日まで。10月の一次審査、2025年1月上旬の二次審査を経て、1月中旬に落札者を決定する。提案価格の上限価格は20億0759万8000円。
業務は、昭和40年代に建設された県営住宅、米子市彦名町の上粟島団地と同富益町の富益団地を上粟島団地内に集約し、建て替え整備する業務。▼住宅規模・配置の最適化▼省エネ・創エネの推進▼県産木材の活用▼高齢社会に対応する施設の誘致―4項目を基本方針とし、PFI事業者は事業計画、建替整備、余剰地の活用を実施する。事業期間は2029年度末。
県は整備する戸数の目標を▼55u23戸▼60u14戸▼72u16戸(車いす対応2戸以上)▼80u7戸―の計60戸を掲げており、各工区で整備する棟数や戸数はPFI事業者から提案するとした。
入札参加について、参加者はSPC(特別目的会社)の設立を必要とせず、設計企業、工事監理企業、建設企業、余剰地活用企業の各企業で構成するグループとする。また、建設企業の主な参加要件は、建築、電気、管それぞれで県内A級の2者以上で構成するとし、うち1者は一定以上の総合点数を求める。
今後のスケジュールは、1次審査の受け付けを9月24日から同30日、10月15日に合格者を通知、2次審査の受け付けを12月16日から20日とし選考会を1月上旬を予定。落札決定後、2月中旬に仮契約を結び、3月議会で本契約の締結を図る。
日刊建設工業新聞