東北地方整備局秋田河川国道事務所は、国道7号の秋田南バイパス拡幅事業に関し、終点側(臨海バイパス)の臨海大橋の拡幅詳細設計を復建技術コンサルタントに委託した。既存橋梁(L349m、W12m)の川側に新橋を設置するもので、新橋は橋長439m、標準幅員11.75m。県との河川・港湾協議を経て来年度以降に着工し、複数年で整備する。
秋田南バイパスの拡幅事業は、同バイパス全体(L8,500m)の4車線化済み区間(中間部L2,200m、浜田こ道橋交差点付近〜割山こ道橋付近)を除く6,300mを幅員12mから23.75mに拡幅し4車線化するもの。由利本荘市側(デイリーヤマザキ付近〜浜田こ道橋交差点付近)の延長3,300mと、臨海十字路側(南浜交差点付近〜臨海大橋〜臨海十字路)の延長3,000mを拡幅。区間内の滝ノ下こ道橋(L30m)と臨海大橋(L349m)も4車線に拡幅する。終点側の道路詳細設計は建設技術研究所、測量は創和技術、起点側の測量と道路詳細設計はウヌマ地域総研が担当した。
臨海大橋は、橋長439m、標準幅員11.75m規模で既存橋梁の川側に新橋を設置する。基礎工は既製杭(鋼管杭)および鋼矢板ウェル、下部工は逆T式(A1)、橋脚は張出式橋脚(P1〜P3)、上部工は鋼多径間連続鋼床版箱桁橋を予定。県との河川・港湾協議後、早ければ7年度に着工したい考え。新橋は昨今の雨量を踏まえた河川流量で施工計画を検討するため、工期は流動的としている。
今後は、初弾工事となる浜田地区道路改良工事を10月に公告。起点側(秋田市浜田)の滝ノ下こ道橋から終点側に向かって延長約300m(5,000㎥)の掘削工や排水構造物工を実施する。滝ノ下こ道橋の詳細設計は来年度に委託する予定。
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秋田建設工業新聞社