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日刊岩手建設工業新聞社
2024/08/21

【岩手】岩手県 盛岡地区統合新設校の体育館建築 樋下建設・昭栄建設JVが落札

 県教育委員会は、県立盛岡南高等学校と県立不来方高等学校を統合する盛岡地区統合新設校整備の一環で体育館を整備する。県出納局が体育館新築の建築工事を入札した結果、樋下建設・昭栄建設特定共同企業体が15億5785万円で落札した。統合校は、両校の特色を引きつぐ新たな学校として設けられ、南昌みらい高等学校を25年度4月に開校予定でいる。

 体育館の建設予定地は、矢巾町大字南矢幅第9地割地内の不来方高校校舎の東側に位置する。体育館の構造は鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の2階建てで、延べ床面積は3397・70平方b。設計は佐藤総合計画東北オフィスが担当した。

 具体的には、1階に床面積1489・598平方bのアリーナ、ボクシング場、トレーニング室、多目的スペース、屋外にボルダリングスペースを整備。2階にアリーナの立ち見ギャラリー、管理事務室、研修室、更衣室、トイレが整備される。
 アリーナでは正式なハンドボールコートが1面確保できるほか、バスケットボールコート2面、バレーボール3面、バドミントン10面が確保できる。

 県教委は矢巾町と共創し、町民が体育館を利用できるよう、協議・検討を重ねていきたい考え。既存の三つの体育館の夜間の稼働率が高く需要が高まる町の現状や、統合後960人の生徒を収容できる体育館がない学校の課題を、体育館の新設を通し、解消を図る。

 不来方高校の既存校舎などは、南昌みらい高校の開校に向けて、全面的な改修が行われている。3工区のうち、特別教室棟、普通教室棟、第1・第2体育館など2工区の工事や、柔剣道場の新築工事は今年度中に終了予定。体育館新築は2カ年で施工し、25年度中の完成、26年度の供用開始を目指す。

 この事業は、盛岡ブロックにおける特色ある学習活動などに取り組む大規模校の設置の一環として取り組まれる。南昌みらい高校の開校により、地域と協働し時代のニーズに応える、本県の未来の担い手として活躍する人材を輩出する。

提供:日刊岩手建設工業新聞