村上市は19日、村上駅周辺まちづくり事業における大規模跡地を利活用する「統合保育園整備運営事業候補者」の募集を開始した。
老朽化が著しい市立第一保育園と第二保育園、山居保育園を統合し、市所有の村上総合病院跡地の一部に新たな認可保育所の整備および運営する事業者を募る。
参加表明書は30日、応募書類を10月10日までそれぞれ受け付ける。11月7日のプレゼンテーション・ヒアリングを経て、21日に候補者が決定する予定。応募条件は認定こども園または認可保育所の施設運営を1年以上行っていることや、2027年2月末までに建築工事を完成し、4月1日に開園できることなど。
また、運営条件として洪水・土砂災害ハザードマップによる洪水想定浸水深0・5メートルから3・0メートル未満の区域となるため、2階への垂直避難および水害に耐えられる設備など対策を講じるほか、太陽光発電などの再生可能エネルギー導入による環境対策、停電時の非常時に対応した設備を備え、市産材を使用した木造で外壁についても木質化することなどが設けられている。認可定員は200人(ゼロ歳児20、1歳児30、2歳児32、3歳児38、4歳児38、5歳児42)。設置場所は田端町3377番地2ほかの敷地約4800平方メートル。12月に協定を締結し、25年1月から設計および施工監理業者の選定に入り、26年1月に市の入札制度に準じて施工者が決定する運び。
駅周辺大規模跡地を市民交流促進地区と位置付け、村上総合病院跡地(1万3479・41平方メートル、民地約2300平方メートル)と、旧ジャスコ跡地(1万91・14平方メートル)を対象地とし、交流ゾーン(複合施設・ジャスコ跡)の利活用、施設の配置・建設方法のゾーニング、国施設(協議中)および統合保育園を設置する。両施設との連携機能など周辺地域への波及効果が期待できる。24年度に都市再生整備計画を策定し、25年度と26年度に基本・実施設計に着手。28年度から着工し、30年度の供用開始を目指す。
高橋邦芳市長は「交流人口が大きく動く。(DBOなど)民間活力を取り入れ、市の魅力を世代に関係なく、にぎわいの空間にしていきたい」としている。