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　東北地方整備局能代河川国道事務所は、今年度から事業化した米代川能代地区河道掘削に関し、吹越工区の測量設計を建設技術研究所に委託した。７年２月28日までにまとめ、７年度以降の着工を目指す。今年度は吹越工区の下流に位置する中川原工区を施工。今月24日には、能代市文化会館で「米代川能代地区河道掘削事業着工式」を挙行する。

　米代川では、近年の気候変動に伴い降雨の増大が見込まれることから、６年１月に「米代川水系河川整備計画」を変更。同計画に基づき、出水時の水位を低下させ、洪水を安全に流下させることを目的に河道掘削を推進する。

　事業区間は、米代川水管橋付近〜能代市鶴形付近まで。下流側から中川原工区、吹越工区、鰄渕・扇田工区、朴瀬工区、鶴形工区の５工区で河道掘削を計画している。

　今年度は中川原工区の河道掘削に着手。大森建設が７年１月31日の工期で整備する。想定最大規模の浸水区域に家屋や大手製薬会社、能代市中川原ポンプ場などが位置している。

　７年度以降に着工する吹越工区では、米代川が大きく湾曲。悪土川が合流する地点で、昨年７月の大雨では、悪土川の沿川地域で甚大な浸水被害が発生したことから、河道掘削は「悪土川水災害対策プロジェクト」の一環となっている。

提供：秋田建設工業新聞社