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建通新聞社
2024/08/20

【大阪】かわまちづくりが新規に3カ所で

 国土交通省近畿地方整備局管内で「野洲川MIZBEステーションかわまちづくり」など新規3カ所、変更1カ所のかわまちづくり計画が登録された。直轄部分については、各担当事務所が地元との調整を行い、着手後5年をめどに事業を完了させる計画だ。
 新規登録は、野洲市MIZBEステーションかわまちづくり(滋賀県野洲市※同時に野洲川MIZBEステーションとして登録)、二見地区かわまちづくり(奈良県五條市)、千里川土手原田地区かわまちづくり(豊中市)の3件。変更登録は、名張かわまちづくり(三重県名張市※地域振興拠点の追加に伴う変更)1件。
 野洲市MIZBEステーションかわまちづくりの対象河川は1級河川淀川水系野洲川。国土交通省琵琶湖河川事務所が担当し、河川管理用道路、高水敷、親水護岸、盛土整正、緊急復旧用資材の備蓄、車庫、管理用通路、ヘリポートなどを整備。野洲市は、水防センター、上面利用、スポーツパーク、サイクルパーク、多目的広場・芝生広場、駐車場などの整備を行う。
 二見地区かわまちづくりの対象河川は1級河川紀の川水系紀の川(吉野川)。国土交通省和歌山河川国道事務所が担当して、河川管理用道路、坂路、側帯の整備、高水敷の整備などを実施。五條市は広場や駐車場、キッチンカースペース、インフラ整備、坂路下の広場等整備、桜の植栽などを予定している。
 千里川土手原田地区かわまちづくりの対象河川は、大阪府の管理する1級河川淀川水系千里川。大阪府が階段・スロープ・親水公園(左岸親水空間)、転落防止柵、管理用通路、階段護岸(右岸裏法)などを整備。豊中市は管理用道路(舗装上面化粧整備)、橋の高欄などを整備。関西エアポートは芝生広場(河川敷)、オブジェやモニュメント、休憩施設などを整備する。
 地域振興拠点の追加に伴い変更登録となった名張かわまちづくりの対象河川は1級河川淀川水系名張川。国土交通省木津川河川事務所が担当して親水護岸などを整備する。名張かわまちづくり協議会は地域振興拠点の整備などを進める予定だ。
 かわまちづくり計画は、地域が持つ「資源」や地域の創意に富んだ「知恵」を生かし、地域活性化や観光振興などを目的に、市町村や民間事業者、地域住民などと河川管理者がそれぞれの取り組みを連携することにより、「河川空間」と「まち空間」が融合した良好な空間を形成し、河川空間を生かした地域のにぎわい創出を目指す。今回の新規登録で近畿管内における登録は計34カ所となった。
 MIZBEステーションは、河川防災ステーションの上面などを活用した平時における市町村などの取り組みにより、地域活性化やにぎわいの創出が期待される河川防災ステーションを「MIZBEステーション」として登録する制度。今回の新規登録で近畿管内における登録は計2カ所。

提供:建通新聞社