日本工業経済新聞社(群馬)
2024/08/19
【群馬】上州富岡駅北地区再整備 街区道路3号線の新設 10月ごろ工事発注
富岡市は、上州富岡駅北地区再整備事業で行う街区道路3号線の新設工事について、10月ごろの発注を予定している。入札方式は検討中。工種は土木一式で、2025年3月末の完成を目指し工事を進める。現時点では、道路工事と電線共同溝工事を一括で発注する計画。当初予算で工事費9052万8000円を確保している。道路工事、電線共同溝工事ともに設計は日建技術コンサルタント(大阪府大阪市)が手掛けた。
同事業では街区道路3号線のほか、幹線道路1号線、2号線、街区道路1号線、2号線、4号線、5号線の整備を行う。なお、幹線道路1号線が19年度、街区道路5号線は21年度に工事が完了している。
幹線道路1号線は国道254号バイパスから南進し、富岡駅東駐車場の北縁、西縁を通り上信電鉄までの延長約450mの路線。
幹線道路2号線は、主要地方道前橋安中富岡線と幹線道路1号線を東西に結ぶ延長約350mの路線となっている。幅員は9m。前橋安中富岡線から東へ向かった約100m区間(市道6010号線の一部)では幅員約3mの幅員を拡幅する。残る約250mが新設区間となる。
街区道路1号線は、幹線道路2号線の拡幅区間から、ほぼ直線で南下する約170m区間となり、幅員を8mに広げる。同線南側の一部は建築基準法の42条2項に規定されている道路(通称・2項道路)で、大部分は個人の公衆用道路となっている。
街区道路2号線は、前橋安中富岡線から東進し、富岡駅東駐車場までを結ぶ約240m区間。市道6011号線(幅員約2・5〜3m)と6012号線(幅員約4m)で構成されており、8mへ拡幅する。
街区道路3号線は、街区道路1号線と街区道路2号線との接続部から南進、鉄道手前を東に向かい、幹線道路1号線へ接続する延長194mが対象。南北の道路は歩道付きの道路で幅員8mで整備を行う。歩道は東側に幅員2・25mで設ける。歩道を設置しない東西の道路については幅員6mで築造する。南北を通る道の西側と東西に延びる道の両側には300o×300oの落蓋式側溝を延長約344m布設する方針。南北を通る道の東側には300o×300oの暗渠型側溝を延長約33m布設する。
舗装は車道部が◇路床置き換え=山砕100−0、t50p、A1230u◇下層路盤工=再生砕石40、t20p、A1230u◇上層路盤工=粒度調整砕石30、t9p、A1230u◇表層工=再生密粒度アスコン13、t4p、A1230u−で仕上げる。歩道部は◇フィルター層=山砂、t5p、A340u◇路盤工=粒度調整砕石30、t10p、A340u◇表層工=透水性アスコン13、t3p、A340u−で舗装する。
電線共同溝工事については、幅1200o×高さ1600o×長さ3000oの特殊部T型(BOX型)を3基設置する。うち1基はサイドボックス付きとなる。電力地上機器部(変圧器)は幅900o×高さ1050o×長さ2000oで3基設ける。特殊部電力U型は幅900o×高さ1600o×長さ2000oとなり、1基設置する。入構するのはNTT線と電力線。NTT線はφ175oの1管セパレートPVを使用し1条布設を行う。電力線はφ130oのECVPを2条とφ100oのECVPを3条布設する。
街区道路3号線の工事は、掘削と床掘合わせて1350立方m行う。また、延長45m、高さ0・5m〜1mの重力式擁壁工も34u施工する。
区道路4号線は、市道6015号線(幅員約4m)、6010号線、個人の公衆用道路(幅員約2m)で構成。幹線道路2号線の中間付近から南下し、街区道路2号線までを結ぶ延長約160mの路線。現道を拡幅し5m道路にする。
街区道路5号線は、前橋安中富岡線から上信電鉄線路沿いを東へ向かう延長65mの路線となる。