県企業局は、茗荷谷ダム(若桜町)周辺の利水貯水池、河川を対象にした掘削工事を複数年かけて進める計画を立てていることが取材を通して分かった。今年度から着手する予定としており、1期目の工事は年内に公告する見通し。今後、河川管理者との協議に入り、詳細な日程を詰める。
現在、利水貯水池の堆砂率は120%弱。ダムの堤体に砂が貯まっていることや、昨年佐治町で発生した豪雨災害も踏まえた防災対策のため、計画が立てられた。
計画によると、舂米バイパスより上流側に位置する河川では、掘削のほか、仮設のストックヤードや砂を貯めるためのポケットを整備する計画。また、利水貯水池の掘削は来年度から取り掛かる予定としている。
1期目の工事は、とびA級を対象に公告する見通し。事業費として予算に5000万円ほどを計上しており、本局発注(5000万円以上)か東部事務所(同以下)での発注かは現在のところ未定。重機や数量など予算内で積算するとした。
本局工務課によると、「5カ年ぐらいの事業となりそう。経営状況を見ながら予算措置をしたい」と話した。
億超えとなる事業。今後の動向に注目が集まる。
日刊建設工業新聞