徳島県は、鳴門市内の電線共同溝事業化区間に低コスト手法技術の導入を本年度に検討し、修正設計を進める。3月に国土交通省がまとめた「無電柱化のコスト縮減の手引き」に沿い、側溝・水路を収容空間として活用する場合や、小型ボックス構造(埋設・非埋設型)での整備が可能かを判断し、新たな技術による整備を図る。
対象区間は、鳴門市大毛島の鳴門公園線沿いで、網干島公園付近から北側。今回、共同溝の業務対象範囲は、鳴門市道土佐泊浦大毛東7号線の南側約30b、網干公園のすぐ北側の約60b、他に既設ポンプ場の設備移設など、関連施設整備も予定する。低コスト技術の整備方法を検討し、電線共同溝の修正設計を行い、公共設備移設設計も行う。
既設ポンプ場(機場)は鳴門市の施設で、設備の一部が拡幅後の歩道上となるため、移設設計を行う。対象は排気ダクトやフード、屋外分電盤など。関係機関として電力・通信事業者、鳴門市と消防機関がある。
同低コスト手法は、国が2017年3月に道路の無電柱化低コスト手法導入の手引き案を公表して以降、3月に新たな手引きが示された。防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策では、今回のように景観形成や観光振興の道路も重点的に無電柱化の推進対象となっている。
低コストの検討と設計は四電技術コンサルタント徳島支店(徳島市)で25年3月に終える予定。施工場所は鳴門市鳴門町土佐泊浦。
提供:建通新聞社