復旧・復興本部佐治現地事務所(沖田学史所長)は1年前に発生した佐治町内の災害について、今年9月中にはすべての復旧工事を発注することを明らかにした。今年度に発注する約30億円のうち5億円程度を残すだけになっており、今のところ18カ所を5件の工事にまとめて公告する予定。
1年前の豪雨で大きな被害が発生した佐治町内の道路や河川、砂防施設などは昨年冬から復旧工事の発注が始まり、完成が近づく工事も増えている。佐治事務所では今後の工事計画について「未着手は18カ所程度」と説明しており、補償交渉が整えば5件にまとめて今月下旬から段階的に発注する考え。
公告する工事は、河川が同町加茂地区を中心にした佐治川の災害番号133号など5カ所をまとめた1億4000万円の工事。同町尾際地区の1億5000万円(129号など3カ所)。同町加茂地区(3カ所)が1億4000万円。また、国道482号の余戸地区は、並行して流れる佐治川も工事に盛り込んでおり、1億3000万円程度を想定している。
このほか、尾際地区などの名馬谷川砂防災害は4カ所の被災カ所を1件にまとめており、工事費は査定額が約1億7000万円。工事の内容は5件とも大型ブロックを中心にした復旧で、同事務所では設計図書をまとめる作業に入っている。
日刊建設工業新聞