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　近畿中部防衛局は、陸上自衛隊伊丹駐屯地（兵庫県宝塚市）で、ＰＦＩ手法による宿舎の整備を計画しており、２０２５年度までに事業実施方針と特定事業の評価に関する資料を作成する見通しだ。
　対象施設は、公務員宿舎（１２３戸）、集会所、駐車場、駐輪場に加え、託児所、コンビニ、理髪店、クリーニング取次店などの民間収益施設となる。
　現在、伊丹（６）ＰＦＩアドバイザリー業務の一般競争入札を公告しており、技術提案書などを８月30日まで受け付ける。入札書を10月４日までに提出し、11月５日に開札する。
　同業務は、実施方針の策定・公表、特定事業の評価と選定・公表、ＰＦＩ事業者の募集・選定などの金融法務分野、基本計画資料の検討と整理などの技術分野について検討を行う。納期は26年３月15日。
　伊丹（２）宿舎ＰＦＩ導入可能性調査は長大大阪支社（大阪市西区）が担当。
　防衛省は、08年に防衛施設を対象とするＰＦＩ事業を含めた民間開放の指針と中長期的計画を策定。設計・施工に関して仕様の自由度が大きく、民間の創意工夫の余地が見込まれる厚生施設、公務員宿舎の更新事業などで、ＰＦＩ導入の検討を進めている。本年度は、海上自衛隊舞鶴総監部の宿舎整備でも導入可能性調査に着手する。

提供：建通新聞社